スモーキー・ブギ

　昨日はローズクォーツのお話でしたが、今日は水晶つながりで

スモーキークォーツ（Ｓｍｏｋｙ　Ｑｕａｒｔｚ：煙水晶）

のお話を書きたいと思います。
スモーキークォーツの色は淡褐色からほぼ黒色の石英なのですが、
黒味の強いものは

モリオン（Ｍｏｒｉｏｎ：黒水晶）

と呼ばれます。
でも、この２つの石の境界線、
つまりどのあたりの色味を境にスモーキークォーツとモリオンになるのか・・・
と言うことははっきりした定義は無いそうです。



　このスモーキークォーツは比較的産出量が多いため、
アメシストやシトリンに比べると価値が低いそうですが、
国によっては多面体にカットしたスモーキークォーツを

スモーキー･トパーズ･クォーツ

という名称で販売しているそうです。
・・・その背景には少しでも高額なトパーズと関係があるように見せて、
値段をつりあげて設けようという意図があるそうで、
いやはや何とも・・・なお話ですねーー；



　さらに、煙水晶として販売されている物の中には、
透明な水晶に放射線（ガンマ線）を照射して暗褐色にした物が多いとのことです。
・・・そういえばモリオンも処理をされている石が多いと聞きます。
逆に、非常に色の濃い天然スモーキークォーツは加熱して色を淡くしたり、
より高価なシトリンとして売れるように着色している場合もあるそうです。

　う～ん、比較的産出量が多いと言いながら、
色々な処理を施されているものが多いのですね・・・・orz