SSブログ

スイカのようなトルマリン [宝石・ジュエリー]

 今日は久々に普段通りに戻って

バイカラートルマリン(Bi-colored Tourmaline)

についてお話したいと思います。

1970055

トルマリンと言うと、さまざまな色のものが存在しますよね。
赤い色のルベライト、青い色のインディコライト、
緑色のトルマリン(ベルデナイト)等など。
色が多いというとガーネットやコランダムも様々な色が存在していますが、
色の多さは前記2つの宝石よりも上回るそうです。

 色の多さから自分が好きな石の中に入っているのですが、
特に好きなのはこのバイカラートルマリンです。
1つの石の中に赤と緑の色が存在しているこの石、

ウォーターメロン(スイカ)トルマリン

と呼ばれるだけあって、カットしたスイカの様な雰囲気です。
あ~、こんなお話を書いていたらスイカが食べたくなってきました・・・orz
・・・と馬鹿な事を言っている場合じゃないですね^^;ゞ
このスイカの様なカラーリングは時間差によって結晶化した結果です。
それも1つの鉱物内で時間差に結晶したものだというから驚きですよね。

 もともと発色の原因はクロムやバナジウム、鉄などの元素を
産地や時間差で取り込む事による訳ですが、
このバイカラーは同一鉱物内に複数の元素を時間差で取り込む事により
複数の色を発色している訳です。
・・・本当に自然ってすごいですよね。

 さらに、一般的に加熱加工や放射線照射処理が
当然になっているトルマリンの中で、
このバイカラートルマリンに限っては一般的な加工を施すと
簡単に亀裂が入ってしまう事から無処理石が多いそうです。
・・・加熱処理や放射線処理が施されている物が殆どのアメトリンと比べると安心して購入できる石の1つですね。

1970056 1970066

 さて、トルマリンの最大の産地と言うと、
あの有名なブラジル・ミナスジェライス州です。
同州に存在する”全ての鉱物の地”という意味を持つビエデネーラ、
そしてイタチャイヤの両鉱山が特に有名な鉱山です。

 これらの鉱山などで採掘されたトルマリンがティオフィロオトニ市という
ビエネデーラから東北に約70キロ離れたトルマリンの集積地に集まり、
研磨されて世界の市場に出ていくそうです。

 ところで、このバイカラートルマリンは現地ブラジルでは単に

ビ・コーラ

と呼ばれているそうです。

 多分英語のバイカラー(双色)のポルトガル語(ブラジルの公用語)読み
になるのだと思いますが、簡潔明瞭で分かりやすいですね。
ただ、他の石の中でもバイカラーはあります。
ブラジルの方は他のバイカラー石は一体何て呼んでいるのでしょうね?
ふと気になったりしてみて・・・^^;

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 2

optimist

小夜さん、こんばんは。
バイカラートルマリンってホント綺麗ですよね~。
私の好きな石の一つです。

by optimist (2008-08-18 21:20) 

小夜

optimistさん、こんばんは^^
バイカラートルマリン、綺麗ですよね^^
単色のトルマリン自体も好きですが、
やっぱりバイカラーがトルマリンの中では1番好きです。
optimistさんもバイカラートルマリンが好きとお聞きして嬉しいです♪

by 小夜 (2008-08-18 22:29) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。