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アーガイル鉱山のピンクダイヤモンド [宝石・ジュエリー]

 最近

アーガイル(鉱山)産ピンクダイヤモンド

という言葉をよく見かけます。
特にピンクダイヤモンドに関してよく聞くようになりました。
他にもブラウンカラーイエローカラーも存在しますが、
いずれも人の手が入って処理をされたダイヤモンドと違い、
自然で優しい色ながらも、存在感のある輝きを放っています。

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 さて、今日アップした画像はアーガイル産の天然ピンクダイヤなのですが、
(・・・これも鑑別書無しでトホホなのですが・・・)
処理石のようなある種毒々しい色ではなくやさしいピンク色をしています。
このピンク色は結晶成長後に自然放射線を偶然に浴びたり
何らかの外部圧力によって結晶格子に狂いが歪みが生じる事によって、
電子状態が変化して発色するそうです。

 つまり、炭素原子が抜けて空孔ができたり、
窒素原子との交差の関係でピンクの可視光エネルギーを
吸収可能な電子状態になり
人間の目がピンク色として認識する・・・という事なのだそうです。
ちなみに、この現象は窒素を含むタイプⅠと含まないタイプⅡに区別なく現れます。

 ところで、ファンシーカラーのダイヤモンドの主産地は
インド、ブラジル、コンゴ、南アフリカ等
採掘の歴史に出てくる様な伝統的な産地とされていますが、
このピンクダイヤモンドに限り、前述のアーガイル鉱山が最有力だそうです。

 この鉱山はオーストラリアにある新興鉱山で1983年に操業開始したのですが、
ブラウン味の強い低品質石が多い中で、
ごく稀に良質のファンシーピンクの石が出たそうです。
この石は”アーガイル・ピンク”と愛称がつくほど名前が世界中に広がりました。

 ファンシーピンクのみならず
ファンシーカラーダイヤモンド全体の需要を喚起した功績は
歴史的な意義があると言われています。

 さて、このアーガイル鉱山ではピークの1994年では4280万カラット、
2000年では2650万カラットの産出量をほこり、
世界の年間産出量の40%、25%と世界最大の産地となっています。

 ・・・ただ、アーガイル鉱山は採掘を中止したようだ・・・・という話を聞きました。
まだまだ採掘できる量が埋蔵されているようですが、
市場相場の関係で保有している会社の長期的な経営戦略計画によって
操業中止されたのだとか・・・。

 でも、最近アーガイル産のダイヤモンドを比較的よく見かけるので、
また操業を再開し供給し始めたのか、
それとも今まで市場に出回っていたものが回っているのか?
現在の状態は私には分かりませんが、
いずれにしても貴重な物なので大切にして欲しいと思います。

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