宝石綺談 ~ Jewelry Tale ~
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/
宝石・鉱物大好きの素人が思ったこと、感じた事etc...をつぶやいています。
小夜
2008-09-24T00:00:00+09:00
ja
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腎臓状マラカイト
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-24
ルースも綺麗ですが、やっぱり天然のものは本来の姿・形でみたいですよね。ルースで幾つか持っている物の中には、本来の姿や形を実際には見た事がありません。その様な訳で、ネットやリアルショップでは出来る限り原石で購入したいと思っています。・・・と言っても、お財布との相談ですが・・・^^;ゞ さて、本来の姿を見た事のない石の1つだったマラカイト(Malachite:孔雀石)ですが、最近やっと原石をお迎えしました。最近出かけるたびにお世話になっている東急ハンズでの購入です。
天然石
小夜
2008-09-24T00:00:00+09:00
ルースで幾つか持っている物の中には、
本来の姿や形を実際には見た事がありません。
その様な訳で、ネットやリアルショップでは出来る限り原石で購入したいと思っています。
・・・と言っても、お財布との相談ですが・・・^^;ゞ
さて、本来の姿を見た事のない石の1つだった
マラカイト(Malachite:孔雀石)
ですが、最近やっと原石をお迎えしました。
最近出かけるたびにお世話になっている東急ハンズでの購入です。
マラカイトは炭酸塩鉱物(塩基性炭酸塩鉱物)で、化学組成は
Cu2CO3(OH)2
最初に銅鉱石となった鉱物であろうと言われています。
この石の結晶形態は多様で、鍾乳状やぶどう状、皮殻状、腎臓状や
稀に長柱状や短柱状の単結晶としを作る時もあります。
(マラカイトにつきましてはこちらもご覧ください。)
今回購入したものは腎臓状結晶の石ですが、
塊状で産出された中の1つと思われます。
研磨されると綺麗な縞が見られるマラカイトは原石でも綺麗な形をしていますね。
カットするとどの様な模様が出てくるだろう?と想像するだけでも楽しくなります。
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高温スカルンとは?
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-22
スパー石の部分で高温スカルンが少々でてきましたが、今日はその高温スカルンについてちょっと書こうと思います。でも、いきなりこの話からだと何ですので、最初はスカルン(skarn)のお話から書こうと思います。このスカルンとは石灰岩や苦灰岩などの炭酸塩岩中に花崗岩などのマグマが貫入してきた際、その接触部付近にできる鉱物の集合体(変成岩)で、カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウムなどに富む珪酸塩鉱物(スカルン鉱物)ができます。マグマから珪酸や鉄、アルミニウムなどが石灰岩の方に移動し、石灰岩中のカルシウムと反応して鉱物ができるわけです。 主なスカルン鉱物としては、珪灰石(Wollastonite;ウォラストナイト)、灰鉄輝石(Ilvaite;イルバイト)透輝石(Diopside;ダイオプサイド)、灰礬ザクロ石(Grossular;グロッシュラー)、灰鉄ザクロ石(Andradite;アンドラダイト)、透閃石(Tremolite;トレモライト)、金雲母(Phlogopite;フロゴバイト)等があります。
雑記
小夜
2008-09-22T00:00:00+09:00
今日はその高温スカルンについてちょっと書こうと思います。
でも、いきなりこの話からだと何ですので、最初は
スカルン(skarn)
のお話から書こうと思います。
このスカルンとは
石灰岩や苦灰岩などの炭酸塩岩中に花崗岩などのマグマが貫入してきた際、
その接触部付近にできる鉱物の集合体(変成岩)
で、カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウムなどに富む
珪酸塩鉱物(スカルン鉱物)ができます。
マグマから珪酸や鉄、アルミニウムなどが石灰岩の方に移動し、
石灰岩中のカルシウムと反応して鉱物ができるわけです。
主なスカルン鉱物としては、
珪灰石(Wollastonite;ウォラストナイト)、灰鉄輝石(Ilvaite;イルバイト)
透輝石(Diopside;ダイオプサイド)、
灰礬ザクロ石(Grossular;グロッシュラー)、
灰鉄ザクロ石(Andradite;アンドラダイト)、透閃石(Tremolite;トレモライト)、
金雲母(Phlogopite;フロゴバイト)
等があります。
なお、物質の移動には直接浸透と熱水の介在による移動が存在し、
熱水の影響が大きい場合は変成はしばしば広範囲に及びます。
また、マグマの熱により、石灰岩は結晶質石灰岩に変わります。
ちなみに、スカルンという言葉はもともと、スウェーデンの鉱山用語だそうで、
前述のカルシウムやマグネシウム、アルミニウム、鉄などを主成分とする
珪酸塩鉱物の集合体を指したものだそうです。
・・・さて、それでは高温スカルンとは一体どのような物なのでしょうか?
高温スカルンは
花崗岩の固結温度よりも高い温度で生成されたスカルン
の事を指します。
その温度とは少なくとも800度前後、あるいはそれ以上の温度だそうで、
花崗岩の固結温度が500度前後だと考えられているので
かなりの高温下で生成されている訳です。
そのような中で生成される鉱物は非常に珍しい石で、
過日ご紹介しましたスパー石をはじめとして
ゲーレン石、ティレー石(スパー石内に含まれている)、
スコート石、フォッシャグ石、ゾノトラ石(3石はいずれもスパー石の変質物)、
ヒレブランド石(スパー石と熱水が反応して生成)等など・・・
普段自分がお目にかかれないような石が産出されます。
他に、日本で発見されて新鉱物として認可された
備中石、布賀石、大江石
も高温スカルンの仲間になります。
高温スカルンの産地としては岡山県備中町布賀が有名なのですが、
この地域では造岩鉱物を含めて約80種類以上の鉱物が確認されているそうです。
もともと日本は火山活動によってできた土地なので、
こうした様々な石が形成されるのも不思議ではないですよね。
この様なお話を知るとハンマーなどを持って採集に行ってみたい気持ちになりますが、
採集禁止の場所が多くなりつつある昨今だしなぁ・・・--;ゞ
もう少し、採集する人がマナーを守っていれば、
採集禁止という事にはならないのになぁ・・・と残念で仕方がありません。
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モロッコ産のコバルトカルサイト
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-19
以前ご紹介したコバルトカルサイト(正しくはコバルトカルサイト/ドロマイト)ですが、モロッコ産のコバルトカルサイトに比べるとやっぱり違うよな~と思っていました。 この石はコンゴ産ですが、コンゴ産は圧倒的にコバルトドロマイト(含コバルト苦灰石)が多いという事ですし、特徴としては一般的な傾向として* コバルトドロマイトはコバルトカルサイトよりも色が濃い* 結晶サイズは小さめで晶脈状に産するそうなので、”やっぱり我が家の石はコバルトドロマイトだろうなぁーー;”と思っています。そうなるとモロッコ産のコバルトカルサイトにお目にかかりたいという気持ちが強くなり、最近ネットなどで探していました。
天然石
小夜
2008-09-19T00:00:00+09:00
(正しくはコバルトカルサイト/ドロマイト)ですが、
モロッコ産のコバルトカルサイトに比べるとやっぱり違うよな~と思っていました。
この石はコンゴ産ですが、コンゴ産は圧倒的に
コバルトドロマイト(含コバルト苦灰石)
が多いという事ですし、
特徴としては一般的な傾向として
* コバルトドロマイトはコバルトカルサイトよりも色が濃い
* 結晶サイズは小さめで晶脈状に産する
そうなので、”やっぱり我が家の石はコバルトドロマイトだろうなぁーー;”と
思っています。
そうなるとモロッコ産のコバルトカルサイトにお目にかかりたいという気持ちが強くなり、
最近ネットなどで探していました。
そのような時に見つけたのがこちらのモロッコ産コバルトカルサイトです。
・・・実は名古屋のミネラルショーでも大きくて綺麗な結晶の石を発見しましたが、
産出地はコンゴ共和国・・・・。
結晶の特徴から間違いなくコバルトカルサイトでしたが、
どうしても産地がモロッコじゃないといかん・・・と変にこだわった結果、
結構お手頃な値段だったのですがお見送りをしてしまいました^^;
ちなみに、こちらの画像のコバルトカルサイトは名古屋の東急ハンズで購入です。
たまたまセール中だったハンズさん。
そこで鉱物やミネラルを取り扱っている株式会社プラニー商会さんが
数多くの鉱物を販売していました。
・・・このプラニー商会さんは名古屋のミネラルショーにも出店されていたようですが、
私の中では印象がないんですよ・・・・^^;
ほんの小さなスペースでしたが、
どのような石があるかをじっくり見ていたら
このモロッコ産のコバルトカルサイトに出合いました。
他にもルースでしかもっていない腎臓状マラカイトの原石や、
宝石質の灰礬ザクロ石(グロッシュラー)等、優しいお値段で購入してきました。
・・・いや~、本当にラッキーでした。
ところで、我が家にはピンクフローライトの原石がありますが、
何気に雰囲気が似ていますよね・・・。
ブラックライトで蛍光すれば・・・と思ったら双方とも光るじゃないですか@@
さてさて、困ったぞと思っていたら、蛍光時の色で見分けがつくようですね。
フローライトは青白っぽく蛍光するのは実際見たことがあるのですが、
カルサイトは赤みを帯びて蛍光するとか・・・。
まだ、カルサイトの蛍光は見たことがないので、
ちょっとブラックライトを当ててみようかと思っています。
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スパー石(スパーライト)
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-18
8月の月末に開催された名古屋のミネラルショーではいくつか購入してきました。その中でもこれは?!と思ったものはネオンレインボーガーネット(アンドラダイトガーネット)の原石と スパー石(スパーライト:Spurite)という石のルースでした。本来なら、普段手に入らない原石を購入しようと思ったのですが、岡山県の布賀産のスパーライトにふと目がとまった瞬間、気になって仕方がなくなりました。 一見パッと見た眼はスギライト(杉石)に似ているのですが、微妙に色合いや雰囲気が違うな・・・と漠然と思いながら、お手頃な値段だったので思い切って購入しようと数あるスパー石のルースの中から気に入った色のものを探していました。
ルース
小夜
2008-09-18T00:00:00+09:00
その中でもこれは?!と思ったものは
ネオンレインボーガーネット(アンドラダイトガーネット)
の原石と
スパー石(スパーライト:Spurite)
という石のルースでした。
本来なら、普段手に入らない原石を購入しようと思ったのですが、
岡山県の布賀産のスパーライトにふと目がとまった瞬間、
気になって仕方がなくなりました。
一見パッと見た眼はスギライト(杉石)に似ているのですが、
微妙に色合いや雰囲気が違うな・・・と漠然と思いながら、
お手頃な値段だったので思い切って購入しようと
数あるスパー石のルースの中から気に入った色のものを探していました。
そうしていると、販売されている方が
”この石はもう採集禁止になっていてとれないんですよ。”と。
私が手に取っていたのは一番紫色が全体に綺麗に出ているルースでした。
何でも、このスパー石は岡山県の布賀鉱山で見つかった鉱物で、
特に濃い紫色のスパー石は私有地内の西露頭と呼ばれる
限られた場所から発見されたそうです。
でも、現在はこうした紫色のものが得られなくなったり、
レインボーガーネットの時のように無断採集や地籍標石の破壊などのトラブルから
地主の方の意向で一切採集禁止となったようです。
販売されていたのは以前採集されたものを研磨して販売していたようです。
通常スパー石はクリーム色や薄い灰色が一般的だそうですが、
時にはこうした紫色が綺麗な物もあるそうです。
ちなみにこの石は乳白色や、淡灰色、淡青色、青色、紫色があるそうですが、
紫色はチタンに起因しているそうです。
(確かに私が購入したルース以外のものは、淡灰色が多めの石ばかりでした。)
さて、このスパー石は私にとって初めてお目にかかる石なので、
ちょっと調べてみました。
すると、
* 珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)
* 単斜晶系
* 化学組成はCa5(SiO4)2(CO3)
* 高温スカルンから産出される
という事が分かりました。
また、
塩酸をかけると発泡して溶け、ゼラチン状になる
らしいです。
実際に試された方のお話が見つからないのでなんとも言えませんが、
もし、本当に噂の通りになるなら、非常に面白いですね。
ただ、私的にはルースに塩酸・・・は勇気がないです。
いや、ルースでなくても採集禁止となってしまってなかなか手に入らない昨今、
思い切ったことができないです・・・・orz
さて、このスパー石は高温スカルンから産出される珍しい鉱物だそうですが、
さて、高温スカルン(高温型スカルン)とは何か?・・・という事は、
月曜日にちょっと書いてみようと思います。
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糸魚川石とあくなき探求心
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-17
以前本を読んでいて、湯河原沸石(ユガワラライト)の名前を目にした事があります。日本って小さい国土ながらも数多くの新鉱物が発見されているんですよね。ちなみに、過日出かけた新潟県でも、糸魚川石(Itoigawaite:イトイガワアイト)蓮華石(Rengeite:レンゲアイト、レンジアイト)松原石(Matsubaraite:マツバラアイト)新潟石(Niigataite:ニイガタアイト)があります。いずれも細かく分けると異なりますが、大きく括ると珪酸塩鉱物。翡翠の中にひっそりと存在していたものを多くの研究者の方々によって発見されました。(新潟石はダイアスポア含有ぶどう石内に含まれていた斜灰れん石のストロンチウム置換体だそうです。)日本からは地名や日本人の名前がついた新しい鉱物が多々あります。なかなか自分で採掘して発見する・・・という事は難しいですが、それでも1つでも日本で見つかった新しい鉱物を実際に見てみたい・・・と思っていました。そのような時に、ラッキーにもこの石たちの中から1つお迎えする事が出来ました。
天然石
小夜
2008-09-17T00:00:00+09:00
日本って小さい国土ながらも数多くの新鉱物が発見されているんですよね。
ちなみに、過日出かけた新潟県でも、
糸魚川石(Itoigawaite:イトイガワアイト)
蓮華石(Rengeite:レンゲアイト、レンジアイト)
松原石(Matsubaraite:マツバラアイト)
新潟石(Niigataite:ニイガタアイト)
があります。
いずれも細かく分けると異なりますが、大きく括ると珪酸塩鉱物。
翡翠の中にひっそりと存在していたものを
多くの研究者の方々によって発見されました。
(新潟石はダイアスポア含有ぶどう石内に含まれていた斜灰れん石のストロンチウム置換体だそうです。)
日本からは地名や日本人の名前がついた新しい鉱物が多々あります。
なかなか自分で採掘して発見する・・・という事は難しいですが、
それでも1つでも日本で見つかった新しい鉱物を実際に見てみたい・・・と思っていました。
そのような時に、ラッキーにもこの石たちの中から1つお迎えする事が出来ました。
お迎えしたMade in Japan(?)な石は
糸魚川石(Itoigawaite:イトイガワアイト)
です。
糸魚川のフォッサマグナミュージアムでさまざまな鉱物が販売されている中に
静か~な雰囲気で並んでいました。
この石は珪酸塩鉱物の中のソロ珪酸塩の仲間で、斜方晶。
化学組成は
SrAl2Si2O7(OH)2・H2O
となっています。
この石は糸魚川に住んでいた故・伊藤尚治さんが1990年頃知人から入手したもので、
綺麗な青インクの様な色の部分がありました。
それを見た長女の伊藤加奈子さんが”今までの青翡翠と違うのでは?”と思い
フォッサマグナミュージアムで調べてもらったのだそうです。
結果はストロンチウムとアルミニウムの珪酸塩鉱物だと分かりました。
このストロンチウム・アルミニウムの珪酸塩鉱物にはスローソン石があるそうですが、
全く異なる特徴を持っていたのだそうです。
研究を重ねた結果、最終的に新鉱物として国際鉱物連合に1998年6月23日に申請、
10月13日に新鉱物としての認可がされたのでした。
そして、この石は日本で発見された77番目の新鉱物になったのです。
さて、この糸魚川石ですが、実際に発見されたのは
青海町親不知付近の海岸から約30m程沖の海底から採取したものだそうです。
それを前述の故・伊藤尚治さんが入手したのですが、
なぜ青海石とならなかったのでしょうか?
実際は地名や人名から名前をとるようなので、青海石となっても良いのですが、
青海石という名前は1973年に発見された新鉱物に対して既に使われていたのと、
糸魚川・青海地方は自治体は違っても地質学的には一連で、
2つの地域を合わせて日本最大の翡翠の産地だった事から、
”糸魚川石と名付けられても不適切ではない”
と研究に携わったフォッサマグナミュージアムの学芸員である
宮原宏さんが述べています。
研究に細心の注意を払う事はもちろんですが、
申請時に提出する名前も注意を払わなければいけないようです。
・・・確かに認可されれば既知の鉱物と組成同一で抹消という事がない限り
後世に名前が残るものですから、変な名前を付けるわけにはいかないですよね。
(きっとつけても却下されると思いますが・・・・^^;)
しかし、こうして事の経過を調べると、
発見までの道のりは並大抵ではない・・・と実感させられます。
研究をされる方のセンスやひらめき、そして粘り強さと探求心の結晶なのですが、
自分ももし同じ立場になったら寝食忘れて没頭するに違いないです。
でも、その結果新鉱物として認可されれば、
それまでの苦労なんて吹き飛ぶんでしょうね・・・・。
綺麗なブルーの色が入った糸魚川石を眺めながら、
当時の状況を想像している自分でした。
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糸魚川三昧
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-16
先週は主人が休暇をとったので、あちこち出かけていました。以前から時期になったら中津川の栗の里に栗拾いに行くという話はしていたので、そのつもりでいたのですが、蓋を開けてみたらびっくり・・・・。何と行先は糸魚川のフォッサマグナミュージアム他、糸魚川の博物館巡りでした。 我が家から糸魚川まではかなり時間がかかります。以前は国道を通り、小谷村経由で糸魚川に行かれたのですが、現在の我が家からだと国道経由だと約5~6時間がかかるので、今回は高速を使って行ってきました。 フォッサマグナ(Fossa Magna)はラテン語で大きな(magna)溝(fossa)という意味で、ドイツ人地質学者のナウマン博士によって1886年に命名されました。良くフォッサマグナ=糸魚川-静岡構造線という風に間違われますが、実際にはこの糸魚川-静岡構造線はフォッサマグナの西側の境界で、活断層となっています。東側は新発田-小出構造線と柏崎-千葉構造線の境界となっていて、このそれぞれの構造線内の帯状地域がフォッサマグナと呼ばれています。 ちなみに、このフォッサマグナの地域の中に、島状に取り残された地域があります。それが関東山地です。フォッサマグナははるか昔に海底火山から噴出した溶岩や火山灰、陸地からの泥や砂が厚くたまった比較的新しい地層なのですが、関東山地は以前からの古い岩石が分布する地域なのだそうです。
雑記
小夜
2008-09-16T00:00:00+09:00
以前から時期になったら中津川の栗の里に栗拾いに行くという話はしていたので、
そのつもりでいたのですが、
蓋を開けてみたらびっくり・・・・。
何と行先は糸魚川の
フォッサマグナミュージアム
他、糸魚川の博物館巡りでした。
我が家から糸魚川まではかなり時間がかかります。
以前は国道を通り、小谷村経由で糸魚川に行かれたのですが、
現在の我が家からだと国道経由だと約5~6時間がかかるので、
今回は高速を使って行ってきました。
フォッサマグナ(Fossa Magna)はラテン語で
大きな(magna)溝(fossa)
という意味で、ドイツ人地質学者のナウマン博士によって1886年に命名されました。
良く
フォッサマグナ=糸魚川-静岡構造線
という風に間違われますが、
実際にはこの糸魚川-静岡構造線はフォッサマグナの西側の境界で、
活断層となっています。
東側は新発田-小出構造線と柏崎-千葉構造線の境界となっていて、
このそれぞれの構造線内の帯状地域がフォッサマグナと呼ばれています。
ちなみに、このフォッサマグナの地域の中に、島状に取り残された地域があります。
それが関東山地です。
フォッサマグナははるか昔に海底火山から噴出した溶岩や火山灰、
陸地からの泥や砂が厚くたまった比較的新しい地層なのですが、
関東山地は以前からの古い岩石が分布する地域なのだそうです。
・・・ちょっと話が脱線しましたが、今回出かけたフォッサマグナミュージアムは
地球誕生に始まり地元の地形や産出鉱物等、
地球の歴史やフォッサマグナから産出される鉱物、
石等を知るのに大変良いと思います。
特に圧巻なのは、世界で産出された鉱物や石と合わせて
地元で産出された翡翠の数々と、新鉱物です。
現在では採掘禁止となってしまった小滝や青海から
産出された翡翠の大きさに驚かされたり、
新潟石や蓮華石、糸魚川石など、地元で産出された新鉱物を見ながら
地球や自然の力に圧倒されました。
このミュージアムの近くには青海自然史博物館という場所もあります。
こちらもフォッサマグナミュージアムと似たような石が展示されていますが、
青海地域の地質の特徴を知るのに良いかと思います。
せっかくだから・・・という事で足をのばしてみましたが、
フォッサマグナミュージアムよりも規模は小さいながら、見ごたえ十分です。
↑ 本物かと思っていたらブロンズの勾玉でしたorz
こんな大きな本物の翡翠の勾玉が飾られていたら心配で仕方ないか・・・^^;
さて、博物館めぐりの後、帰路の途中で海岸に寄り
お約束の翡翠探しをしましたが、
分からないもんですね~(汗)
博物館で川や海に流れ着いた翡翠の見つけ方が書かれていたので、
しっかり読んで翡翠拾いに臨んだのですが、
あまりにも似たような石がありすぎて、訳が分かりませんでしたorz
いくつか拾ってきたものの、今になって冷静に見ると翡翠じゃないですな・・・。
さすがに恥ずかしくてアップできませんわ^^;ゞ
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ハローキティーの印伝(印傳)
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-12
印伝(印傳)というと山梨の工芸品で『甲州印伝』が有名だと思います。黒や赤等に染色された鹿のなめし皮に白や黒等の漆で模様が描かれたもので、お財布やバッグ等をよく店頭で見かけます。 鹿皮(羊皮もあるようです。)なので大変手触りがよくて柔らかく、使い勝手が良いのと、シンプルながら大変綺麗な模様が魅力的な品物です。模様は差し子でもみかける麻の葉等の伝統的な模様から、ブドウなどの植物的、東洋的な物等と様々ですが、最近”おっ@@”と思うような意外な模様が登場しました。 それはハローキティーを使った模様です。 実際にはキティーちゃんの顔やバラ、ツタの様なもの様等を上手に組み合わせ、黒色に染色された鹿皮にベージュ系の漆で模様が描かれています。今までにも和風なキティーちゃんのデザインの商品が出ていますが、こうした伝統工芸品とのコラボは初めてではないかと・・・。 ハローキティーというキャラクターは私が小さい頃から存在していました。多少年月がたつにつれて、時代にマッチするデザインになっていますが、こうして今も根強い人気があるのは時代に合わせた柔軟性とキティーちゃんが持つ癒し系な雰囲気や可愛らしさがあるからかな~と勝手に分析しています(笑) ちなみに、この印伝はMADE IN JAPANというシリーズの中の、伝統工芸品のカテゴリーになります。今年の7月19日に登場しましたが、同日に金沢産陶磁器(ファインボーンチャイナ)が登場しています。 お近くに販売店舗がありましたら、ぜひ手にとって見る事をお勧めします。日本の技術の高さを実感する事が出来ると思います^^
雑記
小夜
2008-09-12T00:00:00+09:00
『甲州印伝』が有名だと思います。
黒や赤等に染色された鹿のなめし皮に白や黒等の漆で模様が描かれたもので、
お財布やバッグ等をよく店頭で見かけます。
鹿皮(羊皮もあるようです。)なので大変手触りがよくて柔らかく、
使い勝手が良いのと、シンプルながら大変綺麗な模様が魅力的な品物です。
模様は差し子でもみかける麻の葉等の伝統的な模様から、
ブドウなどの植物的、東洋的な物等と様々ですが、
最近”おっ@@”と思うような意外な模様が登場しました。
それは
ハローキティー
を使った模様です。
実際にはキティーちゃんの顔やバラ、ツタの様なもの様等を上手に組み合わせ、
黒色に染色された鹿皮にベージュ系の漆で模様が描かれています。
今までにも和風なキティーちゃんのデザインの商品が出ていますが、
こうした伝統工芸品とのコラボは初めてではないかと・・・。
ハローキティーというキャラクターは私が小さい頃から存在していました。
多少年月がたつにつれて、時代にマッチするデザインになっていますが、
こうして今も根強い人気があるのは時代に合わせた柔軟性と
キティーちゃんが持つ癒し系な雰囲気や可愛らしさがあるからかな~と
勝手に分析しています(笑)
ちなみに、この印伝はMADE IN JAPANというシリーズの中の、
伝統工芸品のカテゴリーになります。
今年の7月19日に登場しましたが、
同日に金沢産陶磁器(ファインボーンチャイナ)が登場しています。
お近くに販売店舗がありましたら、ぜひ手にとって見る事をお勧めします。
日本の技術の高さを実感する事が出来ると思います^^
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もう来た・・・
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-11
8月31日に受けた鉱物鑑定試験の結果が9月8日に佐川便でやってきました。結果は受験日より約2週間ほどかかる・・・というお話を聞いていたので、”あともう1週先だわ”とのんびり構えていたのですが、意外と早く到着しました。大きな封筒でやってきたのですが、ドキドキしながら開封しました。 さて、肝心な結果は・・・・・・・・合格っす\(^0^)/有難うございます。8級とはいえ、合格できて嬉しいです。 さて、開封した大きな封筒の中から出てきたものは、A4サイズのクリアーファイルでした。その中には鉱物鑑定士9・8級受講者 各位と題する書類が1通と採点された解答用紙、10月11~13日に京都で開催される第20回石ふしぎ大発見展のチラシ、そして、何よりも重要な認定証が入っていました。一応鉱物鑑定士補 8級に認定された訳です。・・・ものすごくへなちょこな自分ですが・・・^^;ゞまあ、試験は参考書持ち込み可で相当困ったら頼ろうと保険代わりに持っていたので落ち着いて受けることが出来たのかもしれません。そして、実際に鑑定した鉱物が比較的普段見慣れている石ばかりだったのも非常にラッキーだったと思います。 赤鉛筆で採点された解答用紙を見て、小学校や中学・高校の頃のテストを思い出した私です。試験は100点満点中70点以上合格という事でしたが、私の点数は内緒です^v^ さて、8級を無事に合格したので、次は7級です。10月13日の石ふしぎ大発見展(京都ショー)と12月14日の第17回東京ミネラルショーで試験が行われますが、このいずれで受けようか、それとも来年の名古屋ショーで受けようかと思案中です。多分来年の名古屋で受験する可能性が高いと思いますが、いずれにしてもせっかくなので7級もとりたいと考えています。
雑記
小夜
2008-09-11T00:00:00+09:00
結果は受験日より約2週間ほどかかる・・・というお話を聞いていたので、
”あともう1週先だわ”とのんびり構えていたのですが、意外と早く到着しました。
大きな封筒でやってきたのですが、ドキドキしながら開封しました。
さて、肝心な結果は・・・・・・・・合格っす\(^0^)/
有難うございます。8級とはいえ、合格できて嬉しいです。
さて、開封した大きな封筒の中から出てきたものは、
A4サイズのクリアーファイルでした。
その中には
鉱物鑑定士9・8級受講者 各位
と題する書類が1通と
採点された解答用紙、10月11~13日に京都で開催される
第20回石ふしぎ大発見展
のチラシ、
そして、何よりも重要な
認定証
が入っていました。
一応
鉱物鑑定士補 8級
に認定された訳です。・・・ものすごくへなちょこな自分ですが・・・^^;ゞ
まあ、試験は参考書持ち込み可で相当困ったら頼ろうと
保険代わりに持っていたので落ち着いて受けることが出来たのかもしれません。
そして、実際に鑑定した鉱物が比較的普段見慣れている石ばかりだったのも
非常にラッキーだったと思います。
赤鉛筆で採点された解答用紙を見て、
小学校や中学・高校の頃のテストを思い出した私です。
試験は100点満点中70点以上合格という事でしたが、私の点数は内緒です^v^
さて、8級を無事に合格したので、次は7級です。
10月13日の石ふしぎ大発見展(京都ショー)と
12月14日の第17回東京ミネラルショーで試験が行われますが、
このいずれで受けようか、それとも来年の名古屋ショーで受けようかと思案中です。
多分来年の名古屋で受験する可能性が高いと思いますが、
いずれにしてもせっかくなので7級もとりたいと考えています。
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VAIO TypeT TZシリーズの無償点検・修理について
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-10
過日新聞を見てびっくりしました。何でもVAIO TypeT TZシリーズに製造上の不備あるいは部品の不具合があり異常発熱や外装が変形する恐れがあるという話が・・・。これが原因で軽いやけどをした方もいるそうで、対象商品は無償で点検・修理をしてくれるそうです。(この件については、新聞発表された日にメールでも送られてきました。) ・・・我が家もこのシリーズだよなぁ~とひやひやして対象製品の一覧を見たらしっかり載っていました・・・orzただ、アスタリスクがついていて”一部製品が対象”という事。我が家のノートPCははたして対象製品か対象外製品か?どきどきしながらネットで状況を確認しつつ、該当製品の確認というページで調べられるのを発見したので即調べました。本体をひっくり返して底にある製品型番と製造番号を所定の場所から選択して確認をポチっとしたところ、我が家のノートPCは点検修理対象外と出ました\(^o^)/正直毎日仕事でノートPCを使っている関係上、点検修理はできれば避けたい・・・と思っていたので一安心です。 実は以前のTypeTで電池パック交換対象になった経験があります。これはACアダプターを使えばPCが使えるので支障にならなかったのですが、万が一今回の点検修理にひっかかっていたら結構痛いですよね・・・>< 多分VAIO TypeT TZシリーズを使われている方は既にチェックをされている事かと思いますが、”まだだ”という方はぜひチェックしてみた方が良いですよ。<VAIO パーソナルコンピューター type T TZシリーズ無償点検・修理のお知らせとお詫び>
雑記
小夜
2008-09-10T00:00:00+09:00
何でもVAIO TypeT TZシリーズに製造上の不備あるいは部品の不具合があり
異常発熱や外装が変形する恐れがあるという話が・・・。
これが原因で軽いやけどをした方もいるそうで、
対象商品は無償で点検・修理をしてくれるそうです。
(この件については、新聞発表された日にメールでも送られてきました。)
・・・我が家もこのシリーズだよなぁ~とひやひやして対象製品の一覧を見たら
しっかり載っていました・・・orz
ただ、アスタリスクがついていて”一部製品が対象”という事。
我が家のノートPCははたして対象製品か対象外製品か?
どきどきしながらネットで状況を確認しつつ、
該当製品の確認
というページで調べられるのを発見したので即調べました。
本体をひっくり返して底にある製品型番と製造番号を
所定の場所から選択して確認をポチっとしたところ、
我が家のノートPCは
点検修理対象外
と出ました\(^o^)/
正直毎日仕事でノートPCを使っている関係上、
点検修理はできれば避けたい・・・と思っていたので一安心です。
実は以前のTypeTで電池パック交換対象になった経験があります。
これはACアダプターを使えばPCが使えるので支障にならなかったのですが、
万が一今回の点検修理にひっかかっていたら結構痛いですよね・・・><
多分VAIO TypeT TZシリーズを使われている方は
既にチェックをされている事かと思いますが、
”まだだ”という方はぜひチェックしてみた方が良いですよ。
<VAIO パーソナルコンピューター type T TZシリーズ
無償点検・修理のお知らせとお詫び>
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WARPSTARの再設定
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-09
・・・参りましたorzつい最近我が家の電気メーターの交換をしたのですが、その交換以降いまいち無線LANが繋がりにくく、PCを立ち上げるたびに接続をしていました。(通常は自動接続) しかし、今日は最悪にも完全に切断されたまま接続できず、最後には”ネットワークが見つかりません”と表示が出たまま・・・・。仕方なく無線LANの親機であるNECのWARPSTAR WR7850Sの初期化・再設定を行いました。ちなみに、このブロードバンドルーターはIEEE802.11a(5GHz帯)、11b/11g(2.4GHz帯)が同時利用できるものです。 今まで11a、11b、11gの3つの周波数帯を使えるように設定していましたが、地域のせいか、ノートパソコンに内蔵のハードウェアの関係か、11aはいまひとつ使えないので11b/11gの2バンドのみ使用するように設定しました。おまけにノートPCも復元をかけて、なんとか復旧しました。 しかし、無線LANというとセキュリティーの問題がありますよね。最近ではESS-IDステルス機能(自分が使用しているアクセスポイントの存在を隠す・・という感じでしょうか?)とか、WEPでも152bitの暗号キーの長さも出てきているようですので(主流は128bit)あれこれ考えながらセキュリティーの設定しなきゃいけないと思っています。でも、もちろんこの設定がしっかりしていてもセキュリティーソフトが必要なのは言うまでもありませんが・・・^^;
雑記
小夜
2008-09-09T00:00:00+09:00
つい最近我が家の電気メーターの交換をしたのですが、
その交換以降いまいち無線LANが繋がりにくく、
PCを立ち上げるたびに接続をしていました。(通常は自動接続)
しかし、今日は最悪にも完全に切断されたまま接続できず、
最後には
”ネットワークが見つかりません”
と表示が出たまま・・・・。
仕方なく無線LANの親機であるNECのWARPSTAR WR7850Sの
初期化・再設定を行いました。
ちなみに、このブロードバンドルーターは
IEEE802.11a(5GHz帯)、11b/11g(2.4GHz帯)が同時利用できるものです。
今まで11a、11b、11gの3つの周波数帯を使えるように設定していましたが、
地域のせいか、ノートパソコンに内蔵のハードウェアの関係か、
11aはいまひとつ使えないので11b/11gの2バンドのみ使用するように設定しました。
おまけにノートPCも復元をかけて、なんとか復旧しました。
しかし、無線LANというとセキュリティーの問題がありますよね。
最近では
ESS-IDステルス機能(自分が使用しているアクセスポイントの存在を隠す・・という感じでしょうか?)
とか、
WEPでも152bitの暗号キーの長さも出てきているようですので(主流は128bit)
あれこれ考えながらセキュリティーの設定しなきゃいけないと思っています。
でも、もちろんこの設定がしっかりしていても
セキュリティーソフトが必要なのは言うまでもありませんが・・・^^;
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何気に花崗岩
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-08
鉱物鑑定試験の際にこの様な石を頂きました。とても奇麗なピンク色の石がところどころ入っている花崗岩(Granite)なのですが、久々に見ました。花崗岩というと、我が家の母方の実家の墓石に使われていますが、このような綺麗なピンク色の石は入っておらず、白黒のシンプルな(?)色の花崗岩が使われています。ちなみに頂いた花崗岩は岡山県岡山市万成(まんなり)産です。 実はこの花崗岩ですが、含有している鉱物の種類によって花崗岩の種類がいくつかあるようです。稀に磁鉄鉱やザクロ石(ガーネット)、ジルコン、燐灰石等の副成分鉱石を含んだり、輝石を含む場合もあるようですが、通常は石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石が主要構成鉱物として含まれています。これら含有している鉱物の種類や比率は産地によって異なり、含有率の低い有色鉱物から順に花崗岩の前に付けて呼びます。(副成分鉱物の場合は含~と付けるそうです。)
天然石
小夜
2008-09-08T00:00:00+09:00
とても奇麗なピンク色の石がところどころ入っている
花崗岩(Granite)
なのですが、久々に見ました。
花崗岩というと、我が家の母方の実家の墓石に使われていますが、
このような綺麗なピンク色の石は入っておらず、
白黒のシンプルな(?)色の花崗岩が使われています。
ちなみに頂いた花崗岩は岡山県岡山市万成(まんなり)産です。
実はこの花崗岩ですが、
含有している鉱物の種類によって花崗岩の種類がいくつかあるようです。
稀に磁鉄鉱やザクロ石(ガーネット)、ジルコン、燐灰石等の副成分鉱石を含んだり、
輝石を含む場合もあるようですが、
通常は
石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石
が主要構成鉱物として含まれています。
これら含有している鉱物の種類や比率は産地によって異なり、
含有率の低い有色鉱物から順に花崗岩の前に付けて呼びます。
(副成分鉱物の場合は含~と付けるそうです。)
さて、花崗岩には以下のようなものがあります。
* 黒雲母花崗岩 (biotite granite)
黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石で構成
* 両雲母花崗岩 (two mica granite)
黒雲母・白雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石で構成
* 閃雲花崗岩 (hornblende biotite granite)
角閃石・黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石で構成
頂いた花崗岩はゴマのように黒雲母が点在しているので
多分黒雲母花崗岩と呼ばれるものであると思われます。
ただ、この黒雲母花崗岩の中には桃色の正長石(オーソクレーズ)が入っているので
桃色花崗岩かな~とも思っています。
(しかし、桃色花崗岩はカリ長石が分解してカオリナイトと化し桃色を呈した物という事なので、
はたして私の見立ては合っているかどうかは非常に自信ありません・・・orz)
さて、今回の検定試験の事前レクチャーの際には、
この花崗岩を使ってラベルを作成したり、
構成している鉱物を眺めたり・・・とさまざまな事を行いましたが、
単一の鉱物を見るのも面白いですが、
こうして幾つかの鉱物で構成されている石を見るのも面白いものですね。
花崗岩はそうでもないのですが、
玄武岩などは灰色っぽくて一見地味~に見えますよね。
でも、じっくり眺めたり調べたりすると非常に面白いだろうな~と思いました。
近くに川原があるので気になった石を拾ってきて見てみようかな*^^*
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名古屋ミネラルショー顛末記・その3
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-05
さて、初めて出かけた名古屋ミネラルショーでしたが、2日目の午後は鉱物鑑定試験でした。この様な試験があるという事は鉱物に興味を持ち始めてから知りましたが、試験というと4~5年前に受験した初級シスアドが最後だったので、久々にわくわくした気持ちでした。 わくわく・・・というと変なのでしょうが、自分にとって興味のある事に関するものは全て楽しさを感じます。学生の頃の勉強は嫌々やっていた部分もあったので、試験は決して楽しいものばかりではなかったですが、今は学ぶことは楽しいものが多いな・・・と思います。趣味の範囲でやっているからそう思うのかもしれませんが・・・^^; さて、話が脱線しましたが、鉱物検定試験は今回7、8、9級が名古屋会場で開催されました。・・・で私は以前から予告していたとおり、8、9級を受験しました。といっても9級はレクチャーだけなので、実質的には試験は8級という事になります。 午後1時半から開始でしたが、最初の1時間半は鉱物採集のマナーや採集時に必要な物、鉱物標本の整理方法、8級基準鉱物の解説を受け、休憩をはさんで8級の試験を受けました。
イベント
小夜
2008-09-05T00:00:00+09:00
2日目の午後は鉱物鑑定試験でした。
この様な試験があるという事は鉱物に興味を持ち始めてから知りましたが、
試験というと4~5年前に受験した初級シスアドが最後だったので、
久々にわくわくした気持ちでした。
わくわく・・・というと変なのでしょうが、
自分にとって興味のある事に関するものは全て楽しさを感じます。
学生の頃の勉強は嫌々やっていた部分もあったので、
試験は決して楽しいものばかりではなかったですが、
今は学ぶことは楽しいものが多いな・・・と思います。
趣味の範囲でやっているからそう思うのかもしれませんが・・・^^;
さて、話が脱線しましたが、
鉱物検定試験は今回7、8、9級が名古屋会場で開催されました。
・・・で私は以前から予告していたとおり、8、9級を受験しました。
といっても9級はレクチャーだけなので、
実質的には試験は8級という事になります。
午後1時半から開始でしたが、最初の1時間半は鉱物採集のマナーや
採集時に必要な物、鉱物標本の整理方法、8級基準鉱物の解説を受け、
休憩をはさんで8級の試験を受けました。
レクチャーでは実際に基準鉱物を見たり触ったりしながら
それぞれの石の特性を見たり、
ルーペの使い方、標本作成時のラベルの書き方などを実際に学びました。
基準鉱物は
石英(水晶)、蛋白石(オパール)、磁鉄鉱、石墨、自然硫黄、
自然金、蛍石、菱マンガン鉱、方解石、孔雀石、石膏、トパーズ、ザクロ石類、
電気石類、長石類、閃亜鉛鉱、黄銅鉱、方鉛鉱、辰砂、黄鉄鉱、雲母類
でしたが、~類とつく石に関しては、
長石類:正長石(オーソクレーズ:Orthoclase)
ザクロ石:鉄ばんザクロ石(アルマンディン:Almandine)
雲母類:白雲母(マスコバイト:Muscovite)、黒雲母(ビオタイト:Biotite)
電気石類:鉄電気石(ショール、スコール:Schorl)
を実際に標本として見ました。
いくつかは実物を見るのが初めてでしたが、
普段ルースや原石で見慣れているものが殆どでしたので、
確認する意味で石を手にとって見る…という感じでした。
レクチャー後の試験は基準鉱物の中から5種類の石の肉眼鑑定を行い、
残りは○×で回答する方式でした。
肉眼鑑定の5種類の石はいずれも見慣れた種類の石でしたし、
○×の問題もレクチャーを受けた時に学んだ事でしたので比較的簡単でした。
そのせいか、一応40分の試験時間があったのですが、
時間いっぱい使って回答していた人はほぼいなかったような気がします。
私も5~10分で出来上がり、早々に会場を後にしました。
なお、結果は2週間後に郵送されるという事なので、楽しみに待とうと思います。
さて、今回の一連の試験で一緒に受けた方と知り合いになりました。
女性の方なのですが、やはり石に興味を持たれて
10月には京都に7級を受験すると話されていました。
もうひとかたは12月に東京で受験するかも・・というお話をされていました。
私は京都も東京も遠いしどうしようかな~と考えていますが、
もし京都での試験が駄目でも来年名古屋で7級受験という手もあるので
いずれにしても7級は受けたいと思っています。
しかし、試験というと普通は1人で行くと何もなく帰ってくる方が多いのですが、
今回は知り合いが出来て本当に”実”のあるものでした。
このきっかけが途切れないようにできたらよいな・・・と思います。
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名古屋ミネラルショー顛末記・その2
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-04
初めて出かけた東海地域最大のミネラルショーでしたが、鉱物の購入の他にもまだ目的がありました。松原先生の記念講演会を聴講する事と鉱物鑑定試験を受ける事でした。双方とも2日目でしたが、気合いを入れて会場に行きました^^午前中は先生の特別講演会でしたが、会場はほぼ満席状態でした。先生の名前は私が鉱物や石に興味を持ってからよく耳にするようになりましたし、持っている鉱物関係の本でよく見かけていました。本以上に分かりやすいお話をお聞きしたいという気持ちと、金の鉱物という講演内容に魅力を感じて、無理やり主人を巻き込んで約1時間半机にかじりついてきました。
イベント
小夜
2008-09-04T00:00:00+09:00
鉱物の購入の他にもまだ目的がありました。
松原先生の記念講演会を聴講する事と鉱物鑑定試験を受ける事でした。
双方とも2日目でしたが、気合いを入れて会場に行きました^^
午前中は先生の特別講演会でしたが、会場はほぼ満席状態でした。
先生の名前は私が鉱物や石に興味を持ってからよく耳にするようになりましたし、
持っている鉱物関係の本でよく見かけていました。
本以上に分かりやすいお話をお聞きしたいという気持ちと、
金の鉱物
という講演内容に魅力を感じて、
無理やり主人を巻き込んで約1時間半机にかじりついてきました。
自然の金属の中で、金、銀、銅は元素の結びつきが同じで鉄は違う
・・・というところから始まり、
金はどのような元素と結びつきやすいのか?とか
日本で産出された自然金(含む砂金)をスライドで紹介しながら
産出地の特徴や産出地による含有率の違い等を
分かりやすく説明してくださいました。
今、そのメモを見ながら書こうと思っていたら・・・ない~~~~~(汗)
ミネラルショーの会場で何回か貰ったうちの
1つのアンケート用紙の裏に書き込んでいたのですが、
そのアンケート用紙を出してしまったようです・・・orz
頭の中に残っている印象的なことは、
金はビスマスやテルル等と仲が良く、共産される事が多い・・・とか、
昔は水銀で砂金をアマルガム(水銀と他の金属との合金)
にして不純物と分けていた・・・とか、
国内で産出された金の純度は高くても99.3%台で殆どが純度は高くない。
(日本では純金は99.99%以上)
・・・という事です。使えない奴ですみません・・・orz
ちなみに余談ですが、現在国立科学博物館では
黄金の国ジパングとエル・ドラード展
が開催されていて、
そこには金を使用した芸術品(美術品)や大きな自然金も展示されているそうです。
9月21日まで開催されているのでお近くの方は足を運んでみるのも良いかと思います。
(私的にはこのイベントも大変興味あるのですが、
それ以上に10月11日(土)~1月12日(月・祝日)に開催される
『菌類の不思議~きのことカビと仲間たち~』も非常に興味があります。^^;ゞ)
おまけ:
後援会の後は先生が書かれたものをメインに書籍の販売をしたのですが、
思わず”鉱物と宝石の魅力”という本を購入し、先生のサインを頂きました^^
このような経験も初めてなので、なんとなく嬉しいです。
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名古屋ミネラルショー顛末記・その1
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-03
8月30日~9月1日は名古屋に行ってきました。目的は8月30・31日に開催された2008名古屋ミネラルショー。5月に出かけたミネラルショーよりも大規模で出店数も多いこのショーに1度で良いから行ってみたかったのです。 幸い今住んでいる我が家から名古屋は比較的近い事もあり、(・・・といっても隣の隣の県ですが^^;)少し遅めの夏休み・・・という事で主人と出かけました。 1日目は雨・・・orzせっかく行こうと思っていたところをピックアップしていたのに、殆どが外を歩くものだったので、かなり予定を変更せざるをえませんでした。当初ミネラルショーは2日目に出かけるのみで1日目は場所だけ確認するつもりでしたが、せっかく会場まで行ったし、室内でしたので急きょ計画変更で足を運びました。 思いつきで立ち寄ったのですが、これが意外と正解でした。雨ふりだった事もあり想像していたよりも人出が少なく、ゆっくりと各お店の品物をゆっくり見ることができました。その中で購入したものは* 天川村北角産のガーネット(一部レインボー入り)* 同産ネオンレインボーガーネット* 岡山県川上郡産のスパーライト(スパー石)* ミャンマー産翡翠の彫刻ビーズ3点でした。他にも綺麗な結晶形の石がたくさんあったのですが、いずれも小さいのにびっくりするお値段だったので購入を断念という事で・・・^^;(桁が2つ3つ違っていたりして・・・・orz)ルースも非加熱ものがあったりして非常に魅力的だったけど・・・(遠い眼・・・)
イベント
小夜
2008-09-03T00:00:00+09:00
目的は8月30・31日に開催された2008名古屋ミネラルショー。
5月に出かけたミネラルショーよりも大規模で出店数も多いこのショーに
1度で良いから行ってみたかったのです。
幸い今住んでいる我が家から名古屋は比較的近い事もあり、
(・・・といっても隣の隣の県ですが^^;)
少し遅めの夏休み・・・という事で主人と出かけました。
1日目は雨・・・orz
せっかく行こうと思っていたところをピックアップしていたのに、
殆どが外を歩くものだったので、かなり予定を変更せざるをえませんでした。
当初ミネラルショーは2日目に出かけるのみで
1日目は場所だけ確認するつもりでしたが、
せっかく会場まで行ったし、室内でしたので急きょ計画変更で足を運びました。
思いつきで立ち寄ったのですが、これが意外と正解でした。
雨ふりだった事もあり想像していたよりも人出が少なく、
ゆっくりと各お店の品物をゆっくり見ることができました。
その中で購入したものは
* 天川村北角産のガーネット(一部レインボー入り)
* 同産ネオンレインボーガーネット
* 岡山県川上郡産のスパーライト(スパー石)
* ミャンマー産翡翠の彫刻ビーズ3点
でした。
他にも綺麗な結晶形の石がたくさんあったのですが、
いずれも小さいのにびっくりするお値段だったので購入を断念という事で・・・^^;
(桁が2つ3つ違っていたりして・・・・orz)
ルースも非加熱ものがあったりして非常に魅力的だったけど・・・(遠い眼・・・)
2日目はうって変わって晴天でした
私的には
午前中:国立科学博物館地学研究部部長の松原聰先生の講演会
午後:鉱物鑑定試験
と外せない内容でしたので午前中から出掛けたのですが、
前日とは違い人出が非常に多くて驚きました。
ただ、私は前日にゆっくり見て回り、
お気に入りを購入してあったので気持ちに余裕がありました。
そのような訳で2日に購入した品物はルースケース2パック(40個)のみ。
あとは、松原先生の講演会を聴講し、
午後は鉱物鑑定試験で終わりました。
今回ミネラルショーに出かけて感じたことは、
老若男女が目を輝かせながら石を手に取って見る様子を見ていて、
好きな物には年齢は関係ないという事です。
そして、好きな物があるのは幸せだな・・・という事も。
また機会があったら是非とも足を運びたいと思いました。
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またまた季節となりました・・・。
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-02
今月初旬にプロはこう見る宝石の品質サファイア編を受講したと思ったら、もう次回の応募が始まりました。次回は11月開催でエメラルド編。実は去年このエメラルド編は受講しているのですが、新しい情報があればと思いリピートを決めました。 この講座を受講して1年が過ぎようとしていますが、知らなかった事や分からなかったことを知ったり、嫌いだった石が好きになったり・・・と自分の中に変化がありました。その中で一番気持ちに変化があったのがこのエメラルドです。 去年エメラルド編をきっかけに宝石の見方を受講するようになったのですが、当初エメラルドは苦手な石の1つでした。弱いというイメージと色味が苦手なこともあり、敬遠していました。 それが、”面白そう”という好奇心から受講してこの講座が終わる頃には苦手なイメージが払拭し石自体に魅力を感じて興味を持つようになっていたのです。自分の思い込みが無くなった瞬間でした。 こういうパターンは珍しいな・・・と自分でも驚いたのですが、思い込みから解放されてまた1つ新しい可能性を見つけられた事は貴重な時間の中で石と腹を割って話をしたような気持ちで嬉しいですね。・・・似合うかに合わないかは別ですが、苦手な石や嫌いな石が1つでも減るという事はものを言わぬ石から何かを感じる事が出来たのではないかしら?と思ったりします。まだまだ苦手な石はありますが、じっくりと向き合って理解していきたいです。
雑記
小夜
2008-09-02T00:00:00+09:00
もう次回の応募が始まりました。
次回は11月開催でエメラルド編。
実は去年このエメラルド編は受講しているのですが、
新しい情報があればと思いリピートを決めました。
この講座を受講して1年が過ぎようとしていますが、
知らなかった事や分からなかったことを知ったり、
嫌いだった石が好きになったり・・・と自分の中に変化がありました。
その中で一番気持ちに変化があったのがこのエメラルドです。
去年エメラルド編をきっかけに宝石の見方を受講するようになったのですが、
当初エメラルドは苦手な石の1つでした。
弱いというイメージと色味が苦手なこともあり、敬遠していました。
それが、”面白そう”という好奇心から受講して
この講座が終わる頃には苦手なイメージが払拭し
石自体に魅力を感じて興味を持つようになっていたのです。
自分の思い込みが無くなった瞬間でした。
こういうパターンは珍しいな・・・と自分でも驚いたのですが、
思い込みから解放されてまた1つ新しい可能性を見つけられた事は
貴重な時間の中で石と腹を割って話をしたような気持ちで嬉しいですね。
・・・似合うかに合わないかは別ですが、
苦手な石や嫌いな石が1つでも減るという事は
ものを言わぬ石から何かを感じる事が出来たのではないかしら?
と思ったりします。
まだまだ苦手な石はありますが、じっくりと向き合って理解していきたいです。
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さまざまな金
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-09-01
金の純度については24分率で表され、数値が低くなるほど金の含有率が低くなるというお話は書きましたが、今日は金の種類についてのお話です。 私が若かりし頃のジュエリーは本当に金でした。まったりこっくりした黄金色は若い自分には不相応な気がしてなりませんでした。 でも、年月がたって今ではホワイトゴールドやピンクゴールド等の金とは思えないような色の金が登場していますよね。また、イエローゴールドという昔の金よりも淡くて優しい色の金色も登場し、さらに、グリーン系やローズ系、ブラック系などと一見金には見えないものまで登場しています。 これらの色の金はどうやってできるのでしょうか?・・・それは金に混ぜる金属の割合で決まってきます。
宝石・ジュエリー
小夜
2008-09-01T00:00:00+09:00
数値が低くなるほど金の含有率が低くなるというお話は書きましたが、
今日は金の種類についてのお話です。
私が若かりし頃のジュエリーは本当に金でした。
まったりこっくりした黄金色は若い自分には不相応な気がしてなりませんでした。
でも、年月がたって今ではホワイトゴールドやピンクゴールド等の
金とは思えないような色の金が登場していますよね。
また、イエローゴールドという昔の金よりも淡くて優しい色の金色も登場し、
さらに、グリーン系やローズ系、ブラック系などと
一見金には見えないものまで登場しています。
これらの色の金はどうやってできるのでしょうか?
・・・それは金に混ぜる金属の割合で決まってきます。
今比較的主流となっているホワイトゴールドは
金75%、銀15%、ニッケルまたはパラジウム10%
が一般的だそうです。
パラジウムが混ざった(パラジウム割)方が高いそうですが、
ニッケルがアレルギー源になる恐れがあるため、
国産はほとんどがパラジウム割なのだそうです。
時々、ニッケルフリーという言葉を見かけますが、
たぶんこれはニッケルが含まれていない・・・ということなのでしょうね。
このホワイトゴールドはプラチナの代用品としてよく用いられています。
(・・・プラチナって高いですもんね・・・・orz)
そして、イエローゴールドは
金75%、銀15%、銅10%
が一般的で、
銀の割合を多くして黄色みを強くしたものは
グリーンゴールド(別名『青割』)と呼ばれています。
さらに、今年流行のピンクゴールドについては
金75%、銀10%、銅15%
が一般的です。
ややピンク色を帯びた金ですが、
工場によってはさらに他の金属を混ぜて
ローズゴールドやレッドゴールド(別名『赤割』)
のような色の濃い金を作ったりします。
(それぞれの配合は工場や工房などによって違うようですが、K18の一般的な配合を記載しました。)
ちなみに、ブラックゴールドについては配合の割合は分かりませんが、
金にパラジウムとプラチナを混ぜてつくるそうです。
最近シャンパンゴールドなるものも見かけたのですが、
これはたぶん金がパラジウムの量よりやや多いのかな・・・と想像しています。
・・・というのもホワイトゴールド(シャンパンゴールド)となっていたので。
もともとホワイトゴールドは黄色と白の中間色に近い色になるということなので、
配合いかんでシャンパンカラーになりますよね*^^*
話がやや脱線しましたが、
このようにいろいろな色の金種があると季節やその日の気分などで選べますし、
自分の肌色にぴったりの色を見つけることができますね。
いや~、良い時代になったもんですね・・・(^^;
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金・Gold・javal・・・
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-08-29
何を書こうかな~とあれこれ考えていたら浮かんだものがありました。それは金(ゴールド)です。ジュエリーやアクセサリーというと、だいたい地金は金かプラチナかシルバーが多いと思います。時々ステンレスやチタンなどもありますが、やはり王道は前記の3つではないかと・・・・。 その中でも特に金はK24からはじまって、K20、K18、K14、K10やピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ローズゴールドなど、種類が豊富ですよね。これらは他の金属と混ぜて合金にすることによってできますが、本来の金はどうなんだろう?・・・という事で、取り上げてみました。
宝石・ジュエリー
小夜
2008-08-29T00:00:00+09:00
それは
金(ゴールド)
です。
ジュエリーやアクセサリーというと、
だいたい地金は金かプラチナかシルバーが多いと思います。
時々ステンレスやチタンなどもありますが、
やはり王道は前記の3つではないかと・・・・。
その中でも特に金はK24からはじまって、K20、K18、K14、K10や
ピンクゴールド、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ローズゴールドなど、
種類が豊富ですよね。
これらは他の金属と混ぜて合金にすることによってできますが、
本来の金はどうなんだろう?・・・という事で、取り上げてみました。
さて、加工した金は皆さん多かれ少なかれ
見かけたり実際にジュエリーやアクセサリーで持っていらっしゃると思います。
でも、おおもとの金ってなかなか見かけることはないですよね。
合金になる前の金は
自然金
と呼ばれる元素鉱物で、元素記号はAuとなっています。
この元素鉱物は金属、半金属、非金属の3つのグループに分かれ、
自然金は
* 自然銅(Copper)
* 自然白金(Platinum)
* 自然鉄(Iron)
* 自然銀(Silver)
と同じ金属グループです。
岩石中から粒状や針状、樹枝状で発見されるが、
砂金で発見されることも多いそうです。
産出量の多さでは南アフリカがトップで、順にオーストラリア、
アメリカ、中国、ペルー、ロシア・・・・と続きます。(2004年)
ちなみに、金山というと新潟の佐渡の金山が有名ですが、
日本での産出量は8,021kgで全体産出量の約0.3%となっています。
(世界合計では2,440,000kg)
金は展性・延性(早い話がしなやかさ)に優れ、
化学的に不活性(化学的反応が低い)なので錆びないのが特徴です。
そのために宝飾品の材料として使われていますが、
実際のところ必須ミネラルのカリウムやカルシウム、鉄などと違って
人には必要のない元素なんですよね。
さらに、金イオンは単体の金とは異なり酸化力が強いので、
時として接触皮膚炎などの金中毒が見られることがあります。
これは、金を使用したリングや、ピアス等のジュエリーを身につけている際に、
溶解した微量の金イオンによって引き起こされるもので、
この中毒は金イオンに対する過剰な免疫反応(アレルギー)が
形成されている人のみに見られるものです。
金も一見安心なようで、そうでもないんだな~と考えさせられます。
今のところ私は身に着けていても何のアレルギーも出ないのが幸いですが・・・・。
さて、最後にこんなお話を・・・。
金というと純度は24分率で表わされます。
純金はK24(または24金、24カラットという)なのですが、
(Karatこのカラットは宝石の質量を表わすカラット(Carat)とは違います。)
この数値は金の含有率によって変わっていきます。
つまり数値が低くなるほど金の含有率も少なくなるわけです。
(日本では純度99.99%以上の金を24金と表示して良いことになっているそうです。)
ちなみに、自然金について24分率で表すと、
14~20金(砂金だと20~22金)
なのだそうです。
自然金は地下の熱水鉱床で生成されるのですが、
高温だと純度が比較的高くなるものの、
低温だと銀の含有率が高くなってしまうからだそうです。
自然金というと、24金というイメージがあったのですが、
このお話にはびっくりしました@@;
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アーガイル鉱山のピンクダイヤモンド
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-08-28
最近アーガイル(鉱山)産ピンクダイヤモンドという言葉をよく見かけます。特にピンクダイヤモンドに関してよく聞くようになりました。他にもブラウンカラーやイエローカラーも存在しますが、いずれも人の手が入って処理をされたダイヤモンドと違い、自然で優しい色ながらも、存在感のある輝きを放っています。 さて、今日アップした画像はアーガイル産の天然ピンクダイヤなのですが、(・・・これも鑑別書無しでトホホなのですが・・・)処理石のようなある種毒々しい色ではなくやさしいピンク色をしています。
宝石・ジュエリー
小夜
2008-08-28T00:00:00+09:00
アーガイル(鉱山)産ピンクダイヤモンド
という言葉をよく見かけます。
特にピンクダイヤモンドに関してよく聞くようになりました。
他にもブラウンカラーやイエローカラーも存在しますが、
いずれも人の手が入って処理をされたダイヤモンドと違い、
自然で優しい色ながらも、存在感のある輝きを放っています。
さて、今日アップした画像はアーガイル産の天然ピンクダイヤなのですが、
(・・・これも鑑別書無しでトホホなのですが・・・)
処理石のようなある種毒々しい色ではなくやさしいピンク色をしています。
このピンク色は結晶成長後に自然放射線を偶然に浴びたり
何らかの外部圧力によって結晶格子に狂いが歪みが生じる事によって、
電子状態が変化して発色するそうです。
つまり、炭素原子が抜けて空孔ができたり、
窒素原子との交差の関係でピンクの可視光エネルギーを
吸収可能な電子状態になり
人間の目がピンク色として認識する・・・という事なのだそうです。
ちなみに、この現象は窒素を含むタイプⅠと含まないタイプⅡに区別なく現れます。
ところで、ファンシーカラーのダイヤモンドの主産地は
インド、ブラジル、コンゴ、南アフリカ等
採掘の歴史に出てくる様な伝統的な産地とされていますが、
このピンクダイヤモンドに限り、前述のアーガイル鉱山が最有力だそうです。
この鉱山はオーストラリアにある新興鉱山で1983年に操業開始したのですが、
ブラウン味の強い低品質石が多い中で、
ごく稀に良質のファンシーピンクの石が出たそうです。
この石は”アーガイル・ピンク”と愛称がつくほど名前が世界中に広がりました。
ファンシーピンクのみならず
ファンシーカラーダイヤモンド全体の需要を喚起した功績は
歴史的な意義があると言われています。
さて、このアーガイル鉱山ではピークの1994年では4280万カラット、
2000年では2650万カラットの産出量をほこり、
世界の年間産出量の40%、25%と世界最大の産地となっています。
・・・ただ、アーガイル鉱山は採掘を中止したようだ・・・・という話を聞きました。
まだまだ採掘できる量が埋蔵されているようですが、
市場相場の関係で保有している会社の長期的な経営戦略計画によって
操業中止されたのだとか・・・。
でも、最近アーガイル産のダイヤモンドを比較的よく見かけるので、
また操業を再開し供給し始めたのか、
それとも今まで市場に出回っていたものが回っているのか?
現在の状態は私には分かりませんが、
いずれにしても貴重な物なので大切にして欲しいと思います。
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方ソーダ石
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-08-27
昨日はアズロマラカイトの中のアズライトのお話でしたが、今日は似たような色の石ソーダライト(Sodalite:方ソーダ石)のお話です。 この石はラピスラズリの主要鉱物であるラズライト同様、珪酸塩鉱物の中のテクト珪酸塩鉱物に分類されます。ナトリウムのアルミノ珪酸塩鉱物のこの石は準長石(Feldspathoids)となります。この準長石というのはナトリウム、カリウムを含むアルミノ珪酸塩鉱物を指し、化学組成は長石(フェルドスパーグループ)に似ています。
天然石
小夜
2008-08-27T00:00:00+09:00
今日は似たような色の石
ソーダライト(Sodalite:方ソーダ石)
のお話です。
この石はラピスラズリの主要鉱物であるラズライト同様、
珪酸塩鉱物の中のテクト珪酸塩鉱物に分類されます。
ナトリウムのアルミノ珪酸塩鉱物のこの石は
準長石(Feldspathoids)
となります。
この準長石というのはナトリウム、カリウムを含むアルミノ珪酸塩鉱物を指し、
化学組成は長石(フェルドスパーグループ)に似ています。
話が脱線しましたが、ソーダライトの化学組成は
Na4Al3Si3O12Cl
で、高いナトリウム含有率のちなんで1911年に命名されました。
通常は塊状集合体として産出し、結晶は稀ですが、
時々ひし形12面体や8面体の結晶形を示すことがあります。
塊状の石はロシアのコラ半島やドイツのアイフェル等から産出し、
自形結晶は稀にイタリアのベスビオ火山から算出されます。
さて、このソーダライトの主要用途は宝石です。
カナダのモン・サン・ティレールという地域から算出された透明な石は
コレクター向けにカットされてきたそうです。
個人的にはソーダライトというと、タンブルやカボションカットなどの不透明な石
しか思い浮かばないのですが、透明のものがあるんですね。
図鑑では半透明の多面体カットの写真が載っていましたが、
少々濃い色のスギライトや
ブラックライト照射後の濃い色のハックマナイトの様だと思いました。
機会があったら実際にソーダライトのルースにお目にかかってみたいものです。
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アズロマラカイト=アズライト+マラカイト
https://bijoux-tale.blog.ss-blog.jp/2008-08-26
今日はアズロマラカイトの中のアズライト(Azurite:藍銅鉱)のお話です。アズロマラカイトは今日お話しするアズライトとマラカイト(Malachite:孔雀石)で構成されています。双方の鉱物は炭酸塩鉱物で、銅鉱床の酸化帯からほとんど常に双方が一緒に産出されるそうです。
ルース
小夜
2008-08-26T00:00:00+09:00
アズライト(Azurite:藍銅鉱)
のお話です。
アズロマラカイトは今日お話しするアズライトと
マラカイト(Malachite:孔雀石)
で構成されています。
双方の鉱物は炭酸塩鉱物で、銅鉱床の酸化帯から
ほとんど常に双方が一緒に産出されるそうです。
さて、アズライトは銅の塩基性炭酸塩鉱物で、
化学組成は
Cu3(CO3)2(OH)2
です。
銅鉱床の酸化帯で炭酸イオンを含んだ水と
他の銅鉱物が反応することによって生成されます。
色は奇麗なアズールブルー~濃青色を呈していますが、
名前の由来も”青”を意味するペルシャ語の”Lazhuward”からきています。
この綺麗な色のため、古代エジプト時代には金属銅の原料の他、
顔料などに使われ、
15~17世紀のヨーロッパでも絵画にこのアズライトが顔料として用いられています。
(顔料というとマラカイトも使われていたんですよね^^)
ところで、この石と似たような色と名前を持つ石として
ラズライト(Lazurite:青金石、瑠璃)
や
ラズーライト(Lazulite:天青石)
がありますが、
それぞれ珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)、燐酸塩鉱物となっています。
↑ これはラズライト(Lazurite:青金石、瑠璃)です。
・・・図鑑や実物を眺めると確かに”他人の空似”という感じですね^^
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