本物なのに・・・ [宝石・ジュエリー]
今日はニセものと勘違いされがちな石
ジルコン(Zircon)
のお話です。
ジルコンは高い屈折率と(1.93~1.98)と強い光の分散のため、
まるでダイヤモンドのような輝きを見せます。
特に無色のジルコンは非常にダイヤモンドによく似ているため、
意図的または間違って混同されています。
ちなみに、ジルコンは珪酸塩鉱物の中のネソ珪酸塩の仲間で、
化学組成は
ZrSiO4
です。
ジルコニウムの珪酸塩であるこの石は金属ジルコニウムの
主要な資源鉱物でもあります。
融点が高いことから鋳物砂、耐熱財郎、セラミクスに使われ、
また硬度も高いため工業用研磨材にも使われているそうです。
さらに、驚く事にジルコンの結晶にはごく僅かな放射性元素
(ウラニウム、ハフニウム、トリウム)を含んでいる為、
岩石の年代測定を行う際に使われるそうです。
さて、ジルコンの色は無色から褐色、赤、黄色、橙、青、緑色とありますが、
色調を変化させ透明度を上げるために熱処理されることが多いようです。
タイやスリランカで採取される褐色の石は
加熱処理される事でブルーや透明になります。
また、青みの薄いものも熱を加えることによって再度青みが増すそうです。
名前の由来はアラビア語のzargun。
このアラビア語も元をたどるとペルシャ語で金を意味するzarと
色を意味するgunに起源を持っているとの事です。
これは、空気の中で加熱された青いジルコンが
黄金色に変わるところからきているようです。
ジルコンの名前の由来となった言葉が古い起源を持つことから、
ジルコンの熱処理に関しても言葉同様古いのではないかと考えられています。
ところで、ジルコンで思い出すのはCZ。
時々見かけますが、これはキュービックジルコニア(cubic zirconia)の略です。
このキュービックジルコニアは人工石で
ジルコニア(二酸化ジルコニウム)にイットリウム、カルシウム、マグネシウム、
ハフニウム等を4~15%程度添加・固溶させると出来上がります。
以前は透明なものだったので模造ダイヤモンドと呼ばれていましたが、
最近では他元素を添加することによって赤、橙、青、緑、ピンク、琥珀色など
カラフルな石も登場しているようです。
ちなみにお値段は1カラット約1ドル以下との事。
1ドルは約108.05円(昨日のレートです。)なので、かなり安価ですよね。
ぱっと見た目では真偽が分かりにくいので、
アクセサリー感覚で身に付けるには良いかもしれません^^
ところで、ジルコンには
風信子石(ふうしんし(ヒヤシンス)石)
という別名があるのをご存知でしょうか?
どうやら昔ジルコンをヒヤシンスと呼んでいた事に由来しているようです。
色がヒヤシンスの様な色だったからでしょうか・・・・・?
ちなみに、以前は色のあるジルコンに対して
赤色透明・・・ヒヤシンス
スリランカ産無色透明・・・マテュラダイヤモンド
その他の色・・・ジャーゴン(又はジャーグーン)
と個々に別名で呼ばれていたようです。
現在は色名+ジルコンで呼ばれていますが、
昔の名称はそれぞれ意味を含んでいるような雰囲気を感じます。
昔の人の発想の豊かさに脱帽ですわ^^
ジルコン(Zircon)
のお話です。
ジルコンは高い屈折率と(1.93~1.98)と強い光の分散のため、
まるでダイヤモンドのような輝きを見せます。
特に無色のジルコンは非常にダイヤモンドによく似ているため、
意図的または間違って混同されています。
ちなみに、ジルコンは珪酸塩鉱物の中のネソ珪酸塩の仲間で、
化学組成は
ZrSiO4
です。
ジルコニウムの珪酸塩であるこの石は金属ジルコニウムの
主要な資源鉱物でもあります。
融点が高いことから鋳物砂、耐熱財郎、セラミクスに使われ、
また硬度も高いため工業用研磨材にも使われているそうです。
さらに、驚く事にジルコンの結晶にはごく僅かな放射性元素
(ウラニウム、ハフニウム、トリウム)を含んでいる為、
岩石の年代測定を行う際に使われるそうです。
さて、ジルコンの色は無色から褐色、赤、黄色、橙、青、緑色とありますが、
色調を変化させ透明度を上げるために熱処理されることが多いようです。
タイやスリランカで採取される褐色の石は
加熱処理される事でブルーや透明になります。
また、青みの薄いものも熱を加えることによって再度青みが増すそうです。
名前の由来はアラビア語のzargun。
このアラビア語も元をたどるとペルシャ語で金を意味するzarと
色を意味するgunに起源を持っているとの事です。
これは、空気の中で加熱された青いジルコンが
黄金色に変わるところからきているようです。
ジルコンの名前の由来となった言葉が古い起源を持つことから、
ジルコンの熱処理に関しても言葉同様古いのではないかと考えられています。
ところで、ジルコンで思い出すのはCZ。
時々見かけますが、これはキュービックジルコニア(cubic zirconia)の略です。
このキュービックジルコニアは人工石で
ジルコニア(二酸化ジルコニウム)にイットリウム、カルシウム、マグネシウム、
ハフニウム等を4~15%程度添加・固溶させると出来上がります。
以前は透明なものだったので模造ダイヤモンドと呼ばれていましたが、
最近では他元素を添加することによって赤、橙、青、緑、ピンク、琥珀色など
カラフルな石も登場しているようです。
ちなみにお値段は1カラット約1ドル以下との事。
1ドルは約108.05円(昨日のレートです。)なので、かなり安価ですよね。
ぱっと見た目では真偽が分かりにくいので、
アクセサリー感覚で身に付けるには良いかもしれません^^
ところで、ジルコンには
風信子石(ふうしんし(ヒヤシンス)石)
という別名があるのをご存知でしょうか?
どうやら昔ジルコンをヒヤシンスと呼んでいた事に由来しているようです。
色がヒヤシンスの様な色だったからでしょうか・・・・・?
ちなみに、以前は色のあるジルコンに対して
赤色透明・・・ヒヤシンス
スリランカ産無色透明・・・マテュラダイヤモンド
その他の色・・・ジャーゴン(又はジャーグーン)
と個々に別名で呼ばれていたようです。
現在は色名+ジルコンで呼ばれていますが、
昔の名称はそれぞれ意味を含んでいるような雰囲気を感じます。
昔の人の発想の豊かさに脱帽ですわ^^
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