モノクローム [宝石・ジュエリー]
ここ暫くカルセドニーの仲間のお話が続いていますが、
今日も
オニキス(Onyx)
というカルセドニーの仲間についてのお話です。
珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)の仲間であるオニキスは
潜晶質石英のカルセドニーの一種です。
他にも過日書いたジャスパーやクリソプレーズ、
明日書く予定のサードニクス、
その他アゲート(Agate:めのう)もカルセドニーの仲間です。
もとをたどるとこれらの石は全部カルセドニーなのですが、
それぞれ固有の名前を持っているというのが興味深いところです。
例えば緑色のカルセドニーはグリーンカルセドニーとは言わずクリソプレーズと言い、
血赤色~橙赤色のカルセドニーをカーネリアンと呼ぶ等、
まるで違う石であるような印象を受けます。
(実際のところ、化学組成はいずれもSiO2で、
結晶系が六方晶系/三方晶系、硬度7、劈開が無し、比重が2.7、と同じです。
ただ、石によっては光沢や断口が若干違うので、あながち違う石と言うのも間違いは無いのかもしれません)
さて、本題のオニキスはアゲート(めのう)と同種です。
ただ、同心円状の縞模様が一般的な特徴のアゲートと違い、
オニキスは白黒の直線的な縞模様が特徴です。
そのためか古代からカメオやインタリオなどの彫刻を施されました。
特に、ローマ時代にはオニキス製の印章が広く使われたようです。
ところで、このオニキスは古代エジプト時代から
色を良くする為に着色加工されてきたそうです。
アゲートは染色が困難では無いそうなので、
同種のオニキスも同じといわれると納得です。・・・って事は、オニキスも多孔質・・・。
時々見かける毒々しい色のピンクやグリーンに染色されたスライスアゲート。
単純に飾ったり、コースターとして使ったり出来る代物で、
時々鉱物の博物館内の販売店でお手ごろ価格で販売されていますよね。
きっとオニキスもあんな雰囲気で染色されるのでしょうね~(ーー;)
不自然な黒色だったら染色と見るべきなのかな?
また、本を読んでいたらこんなオニキスの作り方が書かれていました。
『アゲートを砂糖水に浸した後に硫酸中で加熱し、
砂糖粒子を炭化させる事によってオニキスにする』
・・・よくこんな方法を発見したな~と感心してしまいました。
あくなき研究の賜物なのだと思いますが、お金儲けのために使われていそうで
ちょっと複雑な心境になりました。
ちなみに、サードの作り方も書かれていましたが、
それは明日のお楽しみ・・・と言う事で(苦笑)
ところで、画像のくりぬきリングはオニキスとヘマタイトです。
マットな黒いリングがオニキス、下のメタリックなブラックがヘマタイトなのですが、
縞模様が無いオニキスで少々寂しいというか物足りないというか・・・。
縞模様を楽しみたかったのでちょっと残念です。
でも、指なじみは非常に良いですよ♪
今日も
オニキス(Onyx)
というカルセドニーの仲間についてのお話です。
珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)の仲間であるオニキスは
潜晶質石英のカルセドニーの一種です。
他にも過日書いたジャスパーやクリソプレーズ、
明日書く予定のサードニクス、
その他アゲート(Agate:めのう)もカルセドニーの仲間です。
もとをたどるとこれらの石は全部カルセドニーなのですが、
それぞれ固有の名前を持っているというのが興味深いところです。
例えば緑色のカルセドニーはグリーンカルセドニーとは言わずクリソプレーズと言い、
血赤色~橙赤色のカルセドニーをカーネリアンと呼ぶ等、
まるで違う石であるような印象を受けます。
(実際のところ、化学組成はいずれもSiO2で、
結晶系が六方晶系/三方晶系、硬度7、劈開が無し、比重が2.7、と同じです。
ただ、石によっては光沢や断口が若干違うので、あながち違う石と言うのも間違いは無いのかもしれません)
さて、本題のオニキスはアゲート(めのう)と同種です。
ただ、同心円状の縞模様が一般的な特徴のアゲートと違い、
オニキスは白黒の直線的な縞模様が特徴です。
そのためか古代からカメオやインタリオなどの彫刻を施されました。
特に、ローマ時代にはオニキス製の印章が広く使われたようです。
ところで、このオニキスは古代エジプト時代から
色を良くする為に着色加工されてきたそうです。
アゲートは染色が困難では無いそうなので、
同種のオニキスも同じといわれると納得です。・・・って事は、オニキスも多孔質・・・。
時々見かける毒々しい色のピンクやグリーンに染色されたスライスアゲート。
単純に飾ったり、コースターとして使ったり出来る代物で、
時々鉱物の博物館内の販売店でお手ごろ価格で販売されていますよね。
きっとオニキスもあんな雰囲気で染色されるのでしょうね~(ーー;)
不自然な黒色だったら染色と見るべきなのかな?
また、本を読んでいたらこんなオニキスの作り方が書かれていました。
『アゲートを砂糖水に浸した後に硫酸中で加熱し、
砂糖粒子を炭化させる事によってオニキスにする』
・・・よくこんな方法を発見したな~と感心してしまいました。
あくなき研究の賜物なのだと思いますが、お金儲けのために使われていそうで
ちょっと複雑な心境になりました。
ちなみに、サードの作り方も書かれていましたが、
それは明日のお楽しみ・・・と言う事で(苦笑)
ところで、画像のくりぬきリングはオニキスとヘマタイトです。
マットな黒いリングがオニキス、下のメタリックなブラックがヘマタイトなのですが、
縞模様が無いオニキスで少々寂しいというか物足りないというか・・・。
縞模様を楽しみたかったのでちょっと残念です。
でも、指なじみは非常に良いですよ♪
オニキスにも染色があるという事をまったく知りませんでした。。。
オニキスとヘマタイトのくりぬきリング、とても素敵です♪
by マロン&ココア (2008-07-03 00:31)
マロン&ココアさん、コメント有難うございます。
染色メノウは知っていましたが、オニキスも染色があるとは・・・。
調べて驚きました。
染色オニキスは気が付かないだけでしょうか?
今のところお目にかかったことがありません^^;
くりぬきリングは時々身に付けますが、
少々ひんやりした心地よい感覚があって結構好きです。
by 小夜 (2008-07-03 08:43)
小夜 さん こんばんは。
染色とかって、最初に考える人も凄いですが、なにより最初にそれをして売った人に驚きです。
by optimist (2008-07-03 22:21)
optimistさん、コメント有難うございます。
確かに仰るとおりです。
染色を考えた後、そうした石を販売するという事まで考えて実行した人って
商才があるというか何と言うか・・・
発想の豊富さに驚かされます。
自分だったら”色が付いた~♪”で終わってしまいそうです^^;ゞ
by 小夜 (2008-07-04 10:32)