愚者の金 [天然石]
時々眺めては”金なら良いのになぁ~”と思う石があります。
ぱっと見た目金のように見えるその石の名前は
パイライト(Pyrite:黄鉄鉱)
です。
世界のあちこちで産出されるこの石は金よりはかなり比重が軽いのですが、
真鍮(しんちゅう)黄色の色味と比較的大きな比重のために、
経験の少ない人が金と間違えてしまうようです。
そのため
愚者の金(Fool’s gold)
というニックネームがある程です。
・・・きっと石にとっては不本意だろうなぁ・・・。
パイライトの同質異像鉱物には白鉄鉱(マーカサイト:Marcasite)がありますが、
この石も英名が”黄鉄鉱のような見かけの鉱物”という意味のアラビア語
またはムーア語に由来しているようです。
アールデコ様式の宝石に使われたりと頑張ってるのになぁ・・・。
パイライトの名前はギリシャ語の”火”を意味する”pyr”に由来しています。
実際にパイライトを鉄で打つと火花が散るそうです。
そのため、この石はホイールロック式の拳銃の火打石として使われていました。
(ちなみにホイールロック式はバネの力で鉄のホイールを回し、
その部分にパイライトなどの火打石の付いたハンマーを当てて火花を発生させ
火薬に着火させる方式です。)
パイライトの結晶はサイコロのような立方体が基本なのですが、
八面体や五角十二面体のもの、ノジュール状等様々な形で産出されます。
特に五角十二面体は立方晶系のパイライト独特のもので、
黄鉄鉱面
と呼ばれてコレクターの間では人気があるそうです。
ちなみに、私が最初に見た結晶は直方体の結晶でした。
図鑑では良く見ていたものの、実際に目の当たりにしたのは博物館の大きな結晶。
マシンカットされているかのようなサイコロ状の結晶が母岩に付いているのを見て
あまりにも綺麗で口を開けてしばらく見ていた記憶があります。
・・・はたから見たら”大丈夫か?!”という状況だったかも・・・(^^;ゞ
そのような事から、パイライト=サイコロ状というイメージが強く、
我が家にお迎えするなら絶対サイコロ状だと思っていました。
そんなさなか、ラッキーなことに我が家にもパイライトがやってきました。
何度となくブログに登場している『日本の鉱物コレクション』に付いてきたのです。
我が家にやってきた石は母岩にちょこんとのっているかのような結晶ではなく、
全部キンキラキンのパイライトの塊でした。 ま、まぶしいっす
母岩に立方体の結晶を想像していたので塊は予想外でした。
さらに、期待していた綺麗な直方体の結晶があまり見当たらず・・・。
カットのせいもあるのかそれとも集合体だからなのか、
くっきりはっきりなサイコロ状の結晶が見られず少々残念です。
まあ、結晶の形も色々あるので、
今回は一般的といわれている直方体でなくて良かったのかもしれませんね。
(だって、直方体の結晶はいつでもお目にかかれそうですし^^)
ところで、パイライトというと真鍮黄色の色味が一般的ですが、
時にはこんな真鍮黄色の中に虹色が現れているものがあります。
それが
レインボーパイライト
です。
こうした綺麗な色合いのパイライトもあるんですね(*^^*)
光の加減でキラキラする様子はラメのような雰囲気です。
さて、今日お話しましたパイライトですが、実は硫化鉱物の仲間です。
(鉄と硫黄で構成され、化学組成もFeS2と短めです。分かりやすくて良いですね^^)
そのため、以前はあの硫酸の原料の1つとして使われていたようです。
現在は天然ガスの中の硫化水素を酸化させる事により製造されているそうですが、
黄鉄鉱のどこをどうすればあの強烈な酸性の液体が出来るものなのでしょうか?
そういえば、パイライトは湿気の多いところだと硫酸などの化合物に変化して
ボロボロになってしまうようです
冊子についてきた時はプラスチックのケースに入れられてきましたが、
長い目で見ると危険な匂いが・・・・
保管方法として密閉できる容器に乾燥剤を入れて保存するとなっていたので
ねじ式の蓋が付いた容器に乾燥剤を入れて保管しようかと真剣に考えています。
これから色々な鉱物が増えていくにつれて、
保管方法を考えないといけなくなりそうです。
・・・さすがに放射性の鉱物は付かないと思いますが・・・(ーー)
ぱっと見た目金のように見えるその石の名前は
パイライト(Pyrite:黄鉄鉱)
です。
世界のあちこちで産出されるこの石は金よりはかなり比重が軽いのですが、
真鍮(しんちゅう)黄色の色味と比較的大きな比重のために、
経験の少ない人が金と間違えてしまうようです。
そのため
愚者の金(Fool’s gold)
というニックネームがある程です。
・・・きっと石にとっては不本意だろうなぁ・・・。
パイライトの同質異像鉱物には白鉄鉱(マーカサイト:Marcasite)がありますが、
この石も英名が”黄鉄鉱のような見かけの鉱物”という意味のアラビア語
またはムーア語に由来しているようです。
アールデコ様式の宝石に使われたりと頑張ってるのになぁ・・・。
パイライトの名前はギリシャ語の”火”を意味する”pyr”に由来しています。
実際にパイライトを鉄で打つと火花が散るそうです。
そのため、この石はホイールロック式の拳銃の火打石として使われていました。
(ちなみにホイールロック式はバネの力で鉄のホイールを回し、
その部分にパイライトなどの火打石の付いたハンマーを当てて火花を発生させ
火薬に着火させる方式です。)
パイライトの結晶はサイコロのような立方体が基本なのですが、
八面体や五角十二面体のもの、ノジュール状等様々な形で産出されます。
特に五角十二面体は立方晶系のパイライト独特のもので、
黄鉄鉱面
と呼ばれてコレクターの間では人気があるそうです。
ちなみに、私が最初に見た結晶は直方体の結晶でした。
図鑑では良く見ていたものの、実際に目の当たりにしたのは博物館の大きな結晶。
マシンカットされているかのようなサイコロ状の結晶が母岩に付いているのを見て
あまりにも綺麗で口を開けてしばらく見ていた記憶があります。
・・・はたから見たら”大丈夫か?!”という状況だったかも・・・(^^;ゞ
そのような事から、パイライト=サイコロ状というイメージが強く、
我が家にお迎えするなら絶対サイコロ状だと思っていました。
そんなさなか、ラッキーなことに我が家にもパイライトがやってきました。
何度となくブログに登場している『日本の鉱物コレクション』に付いてきたのです。
我が家にやってきた石は母岩にちょこんとのっているかのような結晶ではなく、
全部キンキラキンのパイライトの塊でした。 ま、まぶしいっす
母岩に立方体の結晶を想像していたので塊は予想外でした。
さらに、期待していた綺麗な直方体の結晶があまり見当たらず・・・。
カットのせいもあるのかそれとも集合体だからなのか、
くっきりはっきりなサイコロ状の結晶が見られず少々残念です。
まあ、結晶の形も色々あるので、
今回は一般的といわれている直方体でなくて良かったのかもしれませんね。
(だって、直方体の結晶はいつでもお目にかかれそうですし^^)
ところで、パイライトというと真鍮黄色の色味が一般的ですが、
時にはこんな真鍮黄色の中に虹色が現れているものがあります。
それが
レインボーパイライト
です。
こうした綺麗な色合いのパイライトもあるんですね(*^^*)
光の加減でキラキラする様子はラメのような雰囲気です。
さて、今日お話しましたパイライトですが、実は硫化鉱物の仲間です。
(鉄と硫黄で構成され、化学組成もFeS2と短めです。分かりやすくて良いですね^^)
そのため、以前はあの硫酸の原料の1つとして使われていたようです。
現在は天然ガスの中の硫化水素を酸化させる事により製造されているそうですが、
黄鉄鉱のどこをどうすればあの強烈な酸性の液体が出来るものなのでしょうか?
そういえば、パイライトは湿気の多いところだと硫酸などの化合物に変化して
ボロボロになってしまうようです
冊子についてきた時はプラスチックのケースに入れられてきましたが、
長い目で見ると危険な匂いが・・・・
保管方法として密閉できる容器に乾燥剤を入れて保存するとなっていたので
ねじ式の蓋が付いた容器に乾燥剤を入れて保管しようかと真剣に考えています。
これから色々な鉱物が増えていくにつれて、
保管方法を考えないといけなくなりそうです。
・・・さすがに放射性の鉱物は付かないと思いますが・・・(ーー)
パイライトもそうですが、岩塩も多湿環境だと・・・。実は、以前適当に置いていた岩塩が解けてしまって大変な事になってしまいました。
パイライトもテカテカだったのが段々くすんでしまい、日本の多湿環境を恨めしく思った記憶がありますよ。
by optimist (2008-04-16 22:27)
こんばんは^^ いつも有難うございます。
パイライトが湿気に弱いと知って愕然としました。
これから湿気に弱い鉱物が我が家にやってきた時には
しっかり対策をとらないと駄目ですね。
ところで、ptimistさんのお宅の岩塩は残念でしたね。
今まで拝見している鉱物は大きいので、
きっと岩塩も大きな結晶だったのでは・・・?
日本って仰るとおり湿気が多くて嫌になる時があります。
by 小夜 (2008-04-16 23:42)