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腎臓状マラカイト [天然石]

 ルースも綺麗ですが、やっぱり天然のものは本来の姿・形でみたいですよね。
ルースで幾つか持っている物の中には、
本来の姿や形を実際には見た事がありません。
その様な訳で、ネットやリアルショップでは出来る限り原石で購入したいと思っています。
・・・と言っても、お財布との相談ですが・・・^^;ゞ

 さて、本来の姿を見た事のない石の1つだった

マラカイト(Malachite:孔雀石)

ですが、最近やっと原石をお迎えしました。
最近出かけるたびにお世話になっている東急ハンズでの購入です。

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モロッコ産のコバルトカルサイト [天然石]

 以前ご紹介したコバルトカルサイト(正しくはコバルトカルサイト/ドロマイト)ですが、
モロッコ産のコバルトカルサイトに比べるとやっぱり違うよな~と思っていました。

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この石はコンゴ産ですが、コンゴ産は圧倒的に

コバルトドロマイト(含コバルト苦灰石)

が多いという事ですし、
特徴としては一般的な傾向として

* コバルトドロマイトはコバルトカルサイトよりも色が濃い
* 結晶サイズは小さめで晶脈状に産する

そうなので、”やっぱり我が家の石はコバルトドロマイトだろうなぁーー;”と
思っています。
そうなるとモロッコ産のコバルトカルサイトにお目にかかりたいという気持ちが強くなり、
最近ネットなどで探していました。

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糸魚川石とあくなき探求心 [天然石]

 以前本を読んでいて、湯河原沸石(ユガワラライト)の名前を目にした事があります。
日本って小さい国土ながらも数多くの新鉱物が発見されているんですよね。
ちなみに、過日出かけた新潟県でも、

糸魚川石(Itoigawaite:イトイガワアイト)
蓮華石(Rengeite:レンゲアイト、レンジアイト)
松原石(Matsubaraite:マツバラアイト)
新潟石(Niigataite:ニイガタアイト)

があります。
いずれも細かく分けると異なりますが、大きく括ると珪酸塩鉱物。
翡翠の中にひっそりと存在していたものを
多くの研究者の方々によって発見されました。
(新潟石はダイアスポア含有ぶどう石内に含まれていた斜灰れん石のストロンチウム置換体だそうです。)

日本からは地名や日本人の名前がついた新しい鉱物が多々あります。
なかなか自分で採掘して発見する・・・という事は難しいですが、
それでも1つでも日本で見つかった新しい鉱物を実際に見てみたい・・・と思っていました。
そのような時に、ラッキーにもこの石たちの中から1つお迎えする事が出来ました。

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何気に花崗岩 [天然石]

 鉱物鑑定試験の際にこの様な石を頂きました。
とても奇麗なピンク色の石がところどころ入っている

花崗岩(Granite)

なのですが、久々に見ました。
花崗岩というと、我が家の母方の実家の墓石に使われていますが、
このような綺麗なピンク色の石は入っておらず、
白黒のシンプルな(?)色の花崗岩が使われています。
ちなみに頂いた花崗岩は岡山県岡山市万成(まんなり)産です。

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 実はこの花崗岩ですが、
含有している鉱物の種類によって花崗岩の種類がいくつかあるようです。
稀に磁鉄鉱やザクロ石(ガーネット)、ジルコン、燐灰石等の副成分鉱石を含んだり、
輝石を含む場合もあるようですが、
通常は

石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石

が主要構成鉱物として含まれています。
これら含有している鉱物の種類や比率は産地によって異なり、
含有率の低い有色鉱物から順に花崗岩の前に付けて呼びます。
(副成分鉱物の場合は含~と付けるそうです。)

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方ソーダ石 [天然石]

 昨日はアズロマラカイトの中のアズライトのお話でしたが、
今日は似たような色の石

ソーダライト(Sodalite:方ソーダ石)

のお話です。

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 この石はラピスラズリの主要鉱物であるラズライト同様、
珪酸塩鉱物の中のテクト珪酸塩鉱物に分類されます。
ナトリウムのアルミノ珪酸塩鉱物のこの石は

準長石(Feldspathoids)

となります。
この準長石というのはナトリウム、カリウムを含むアルミノ珪酸塩鉱物を指し、
化学組成は長石(フェルドスパーグループ)に似ています。

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鉄分の多い電気石 [天然石]

 ここ最近トルマリンのお話が続きますが、
今日は鉄の含有が多い電気石

ショールまたはスコール(Schor:鉄電気石)

のお話です。
この石は珪酸塩鉱物のサイクロ珪酸塩で、
化学組成は

Na[Fe2+]Al(BOSi18(OH)

となっています。

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化学組成の中に[ ]でくくった部分がありますが、
その部分が例えばマグネシウム(Mg)だと褐色の色をした
ドラバイト(苦土電気石)に。
そして、リチウム(Li)やアルミニウム(Al)だと
エルバイト(リチア電気石)に・・・となります。

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魚の眼 [天然石]

 ・・・魚の眼と聞くと、あまりよいイメージが無いのですが・・・orz
今日はそんな名前を持つ

アポフィライト(Apophyllite)

のお話を・・・。

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英名で書くと”何処が魚の眼?”と疑問に感じますが、
和名が

魚眼石

と言います。
何でも見る角度によっては魚の眼のような輝きをしているそうですが、
未だかつていろいろな角度を見るものの魚の眼のような輝きには
お目にかかっていません・・・というか、魚の眼の輝きが今ひとつ分かりません[たらーっ(汗)]

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パライバトルマリン [天然石]

 今日は本家本元の

パライバトルマリン(Paraiba Tourmarine)

のお話です。
トルマリンというとルベライトやショールなど色々ありますが、
パライバトルマリンは鮮やかなネオンブルーが特徴です。

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 1989年にブラジル人のハニエルという人が
ブラジルのパライバ州・バターリャ鉱山で発見しました。
産地としては一番はバターリャ鉱山が有名ですが、
実際はパライバ州と隣のリオグランデ・ノルデ州にまたがる

アナパルド・デ・ボルボレナ山脈

が唯一の産地だそうです。
この山脈のパライバ州側にバターリャ鉱山が、
そしてリオグランデ・ノルデ州側にバレーリャス鉱山が存在しています。
(また、同リオグランデ・ノルデ州に存在するクィントス鉱山という場所からも
パライバトルマリンは産出されたようですが、現在は閉山してしまったそうです。)

 ただ、バターリャ鉱山からの産出は激減したため、
バレーリャス鉱山が現在需要に応えているようです。
・・・それでも産出量は少ないのでしょうね・・・。
リアルショップの方も出始めた頃よりもかなり値段が跳ね上がったというし。

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た~まや~ [天然石]

 季節的に花火大会があちこちで開催されていますね。
実は我が家の近くでも昨日花火大会がありました。
夜8時5分から約1時間という短い時間でしたが、
我が家からの眺めは遮る物無しでじっくり自宅から見ることができました^^

 花火の材料は火薬をはじめとして発色剤が使われます。
発色剤としては

* 赤色:硝酸ストロンチウム
* 緑色:硝酸バリウム

等があり、星と言う小玉に含まれます。
この小玉は黒色火薬と発色剤を混ぜたもので、
花火が上空で爆発した時にこの星が散らばって綺麗な色の模様を発現させます。

 ・・・さて、この花火の話が今日お話しする石とどのような関係があるのか?
と言うことは後ほど書きますが、

セレスタイト(Celestite:天青石)

のお話です。

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この石は

セレスタイン(Celestine)

とも呼ばれますが、空色という意味があるそうです。
本によっては”すばらしい”と言う意味のラテン語coelestosに由来しているとの話もあります。

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モンブランはいつ出会えるのか? [天然石]

 ふと目に留まり、綺麗な色に惹かれて購入したのがこの原石。

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 ピンクフローライトと言うことですが、
紫やグリーン、ブルーなどのフローライトしか見かけていなかったので、
こうした綺麗なピンク色のフローライトを実際に手にして見ることが出来て
とてもうれしいです。

 そういえば、このピンクフローライトはマゼンタカラーなのですが、
ピンクはピンクでも淡いサーモンピンク色の

モンブランフローライト

という石のルースをネットショップの画像で見た事があります。
名前の通りアルプスの最高峰であるモンブランで産出されるフローライトで、
ピンク色のフローライト自体が流通量が少ないところにきて、
モンブランフローライトは更に流通量が少なく、なかなか出会えないそうです。

 その事はお値段にも反映されていて、
他の色のルースよりも1~2桁違っていました。
・・・それでも、購入された方がいらして、
完売となっていたのにはびっくりしました。

 エメラルドステップカットで12.35ctのモンブランフローライト。
とても優しくて綺麗な色のルース画像を眺めていると、
”ああ、いつかは手にしてみたい”と思ったりします。
優しいサーモンピンクの色を見ると、気持ちが和むので不思議です。

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