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ホータン白玉(和田白玉)螺旋玉 [ルース]

 以前中国の玉について少々書きましたが、
我が家にやっとやってきました\(^^)/

ホータン白玉(和田白玉)

と呼ばれるこの石、螺旋状の溝が刻まれています。
時々どこかで販売されているかどうか探していたのですが、
オークションで見つけました。
(この玉を販売しているショップの責任者は在日中国人の方で、 白玉の他に黄玉や翡翠など様々な石を出品されています。)

 私が落札した白玉は直径30mm×厚さ12.5mmで、
センターに直径2mmの穴が開いているので
紐を通せばそのままペンダントになります。
螺旋の模様が入った玉璧といった雰囲気ですね。

・・・実はこの石よりも一回り大きい直径40mmの白玉も出品されていましたが、
な、なんとお値段が我が家にやってきた白玉の6倍・・・orz
確かにTVで玉が高騰していると聞いたのですが、
こんなに違うのか・・・・と驚きましたわ(@△@;)

 ところでこの白玉は

ネフライト(Nephrite)

なのですが、実際のところこのネフライトという名称は鉱物種名ではなく、
密で硬い透閃石や緑閃石を指す俗称なのだそうです。
この双方の石はカルシウムとマグネシウムの含水珪酸塩なのですが、
緑閃石にはマグネシウムの代わりに鉄が多く含むという点が異なるのみで
双方の結晶構造は同じだそうです。

 さて、このホータン白玉は純粋の透閃石で出来たネフライトと推測されますが、
この白玉は別名

マトンファットジェード

という異名を持っています。
羊の脂肪という意味ですが、きっと本当にこんな色をしているのでしょうね。
・・・でも、ラード(豚の脂)もヘッド(牛脂)も白いけどなぁ(ーー?
この白いジェードが発見されたのが中国とかニュージーランドだからなのでしょうか?
(何となく牧羊のイメージがあるものですから・・・^^;)

他の色調はクリーム色や淡緑~濃緑色がありますが、
この色調は鉄が多いと濃緑色、マグネシウムが多いとクリーム色というように
化学組成によって変化します。

 ところで、このネフライトはジェードとして知られる二種類の鉱物のうちの1つです。
ちなみにもう1つはジェダイト(ヒスイ輝石)という事は皆さんご承知の通りです。
(この2つは比較的最近まで区別されずにジェードとして呼ばれていたようです。
でも、実際のところネフライトは3000年以上にわたって中国で彫刻されてきましたが、
ヒスイ輝石が好まれるようになったのは約200年前の事だそうなので、
歴史的にはネフライトの方が古いんですよね。)

 また、ジェードという名称はネフライトやヒスイ輝石に良く似ていて
硬さが足りない石にも使われることがあります。
コリアンジェード(サーペンティン:蛇紋石)
トランスバールジェード(ハイドログロッシュラーガーネット)等が該当しますが、
いずれもネフライトやヒスイ輝石ではないのです。

 ちなみに、昨日書いたアマゾナイト

コロラドジェード(コロラドヒスイ)

という別名を持っている様ですが、
これらの名前はいわゆるフォルスネームと呼ばれるものです。
知らないと”これが本当の名前なのか~”と勘違いしてしまいそうですよね。
でも、名前を見ていると何となくとってつけたような雰囲気なので、
胡散臭さを感じなくもないですが・・・^^;ゞ

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