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レモン色の水晶 [宝石・ジュエリー]

 今日は黄水晶のお話です。
黄水晶の英名は

シトリン(Citrine)

語源はフランス語でレモンを意味するcitron(シトロン)
黄水晶の色味がレモンの色味に似ているから付けられたのでしょう。
黄色の原因は含水酸化鉄(鉄イオン)で、
同じイエロー系のレモンクォーツとは異なります。
(レモンクォーツの着色原因はサルファー:硫黄粒子です。)

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 ただ、実際のシトリンは淡~い色味で、
濃いイエローをした宝石質の結晶は少ないそうです。
アクセサリーやジュエリーに使われているシトリンの殆どは
加熱処理をされたアメシストだそうです。

 ・・・加熱処理をされたもの・・・と言ったら、
名古屋のミネラルショーで出会いました。
高さ10cm位のワンポイントの結晶がごろごろと
プラスチックのボックスに無造作に入れられ、1000円で売られていました。

綺麗なイエローカラーだったので、
半分怪しいと思いつつも”天然だったらラッキーだ”と販売をしている方に

これはアメシストを加熱したものですか?

と尋ねてみました。
すると予想通りの返事が・・・orz
やはり加熱処理をされたアメシストだったのです。
・・・そうだよなぁ・・・天然物でこんなに安い事は無いか・・・と
がっくり肩を落とした事はいうまでもありません(T▽T)

 とりあえず天然シトリンと謳われていたルースを落札購入したので、
退色させないように時々眺めていようと思います。(・・・でも本当に天然かしら?--;)

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 さて、このシトリンはトパーズ(黄玉)と似ています。
そのためシトリントパーズとして販売されていることもあるようですが、

トパーズはネソ珪酸塩硬度8
シトリンはテクト珪酸塩硬度7

とシトリンの方がやや硬度が低いのが特徴です。
もし、見分けるなら硬度を調べれば区別がつきますね。

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マロン&ココア

こんにちわ。
素敵な宝石やルースなどの写真とともに、わかりやすい説明でとても勉強になり、いつも拝見させていただいています。
シトリンは好きな石のひとつですが、自分では天然のシトリンと確認し購入したつもりでも、実は・・・ということがあるかも知れませんね。(汗)
なかなか難しいところです。

by マロン&ココア (2008-05-24 21:07) 

小夜

マロン&ココアさん、こんにちは。
いつも有難うございます。
市場に出ている殆どが加熱したアメシストだと聞き、
少々がっかりしました。
購入する際にはお店の方に確認した方が良いかもしれません。
by 小夜 (2008-05-25 09:42) 

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