SSブログ

予想外の緑鉛鉱 [天然石]

 結晶の形と綺麗な発色に惹かれて購入したものの、
お値段に驚いた1品です。
・・・といっても数万円というお値段ではないのですが、
大きさの割には・・・という感が否めませんでした。
でも、それは相場を知らないからかな?

 その1品とはこちらの

緑鉛鉱(Pyromorphite)

です。

1849790

パイロモーファイトと読むのかな?と思ったらパイロモルファイトだそうです。
バナジナイト(Vanadinite:バナジン鉛鉱)や
ラズライト(Lazulite:天藍石)と同じリン酸塩鉱物の仲間です。
化学組成は

Pb(POCl

で、硬度は3.5~4と比較的軟らかい石です。
私が購入した石は淡いライムグリーンという感じですが、
他にも黄色やオレンジ色、褐色のものが存在しています。
 
 名前の由来はギリシャ語の”火”を意味する”pyr”
”形”を意味する”morphe”から来ています。
溶かした物質が冷える時に結晶系を現わす性質にちなんだものだそうですが、
この石は単純な六角柱状から樽型、糸巻き型の結晶や骸晶を形成したり、
球状、腎臓状、粒状のこともあるそうです。

鉛鉱床の酸化帯に二次的に生成し、スミソナイト(Smithonite:菱亜鉛鉱)や
バナジナイト(Vanadinite:バナジン鉛鉱)を伴います。

 ちなみに、緑鉛鉱のリンが砒素に置き換わると
ミメット鉱(Mimetite:ミメタイト)との間に固溶体を作ります。
(固溶体・・・2種類以上の元素が互いに溶け合い、全体が均一の固相となる事)
・・・早い話がミメット鉱物は緑鉛鉱のリンが砒素に置き換わった鉱物です。

 さて、私が購入した緑鉛鉱は紙のケースに入って販売されていました。
値段ラベルが2種類貼ってあったのですが、安いお値段の方で購入できると思い
手にとって”これを下さい”と言ったところ高い方のお値段を告げられました。
お店の方のお話だと、ほかの緑鉛鉱よりも大きくて形が良いからだとか・・・。

 さらに、一見日本人女性のような外国人というのにも驚いて
片言の英語すら出てこず(汗)
必死に”2つ付いてる値段ラベルの安い方ではないのか?”とアピールしたものの
(↑大バカ)非常~~~~に無駄な抵抗でしたorz
結局唖然としながら購入してきたのは言うまでもありません。

 ・・・まあ、綺麗な形なので良しということで・・・(^^;)

nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 2

optimist

安い方の値札はナンだったんでしょうね^^;
まあ、買える余裕があるなら石も一期一会ですから・・・。
by optimist (2008-06-30 22:36) 

小夜

おっしゃるとおり、安い方の値札は一体なんだったのでしょう?(汗)
ミネラルフェアに初めて出掛けてみて、
”安い石ばかりではない”という事を再認識した瞬間でした^^;

by 小夜 (2008-07-01 14:40) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。