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た~まや~ [天然石]

 季節的に花火大会があちこちで開催されていますね。
実は我が家の近くでも昨日花火大会がありました。
夜8時5分から約1時間という短い時間でしたが、
我が家からの眺めは遮る物無しでじっくり自宅から見ることができました^^

 花火の材料は火薬をはじめとして発色剤が使われます。
発色剤としては

* 赤色:硝酸ストロンチウム
* 緑色:硝酸バリウム

等があり、星と言う小玉に含まれます。
この小玉は黒色火薬と発色剤を混ぜたもので、
花火が上空で爆発した時にこの星が散らばって綺麗な色の模様を発現させます。

 ・・・さて、この花火の話が今日お話しする石とどのような関係があるのか?
と言うことは後ほど書きますが、

セレスタイト(Celestite:天青石)

のお話です。

1912310

この石は

セレスタイン(Celestine)

とも呼ばれますが、空色という意味があるそうです。
本によっては”すばらしい”と言う意味のラテン語coelestosに由来しているとの話もあります。
ところで、セレスタイトは硝酸塩鉱物の仲間です。
化学組成はSrSOでストロンチウムの硝酸塩です。
しばしば透明で綺麗な青色の板状結晶を作りますが、
無色や白色、淡紅色、緑色、褐色を呈する事があります。

 この石が燃えると主成分のストロンチウムが赤色反応を起こし、
赤い光を出すのが特徴です。
・・・・そう、そこで前段の花火と繋がるんですね~^^
赤色の発色剤は硝酸ストロンチウムだとお話しましたが、
セレスタイトは花火の材料として使われます。

 赤色の発色剤の材料は他に

ストロンチアン石(Strontianite)

ガあります。
この石もセレスタイト同様少数のストロンチウム鉱物のうちの1つとなっています。
ちなみに、ストロンチアン石は炭酸塩鉱物で、アラゴナイト(霰石)の仲間です。
最初に発見されたスコットランドのストロンチアンという街の名に由来しています。

 花火の発色剤に使われるとは思ってもいなかったのでびっくりですが、
他にも発炎筒や曳光弾、ブラウン管などの陰極線管のガラスに添加されたり
フェライトなどの磁性材料の原料、佐藤の精製のために利用されたり・・・と
幅広く使われていてさらにびっくりです。

1912311

 ・・・さて、そんな事を知らずに”綺麗だな~”と眺めていた昨日の花火ですが、
もし、以前から知っていたらまた見方が変わったかな・・・と思いました。

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optimist

セレスタイトは欠け易いですが、以前欠いてしまった時に、すりつぶして炎色反応を見たことがあります。
本当に紅色に見えるので、当然とは思いつつビックリwお勧めですよ。
by optimist (2008-07-24 21:17) 

小夜

optimistさん、
実際に炎色反応を見られたのですね。
綺麗な紅色だったのでしょうね*^^*
私も欠けた時には実験してみたいと思います。

by 小夜 (2008-07-24 21:43) 

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