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宝石の品質の見分け方教室・サファイア編 3 [雑記]

 先週金曜日に受講した宝石の品質の見分け方の教室ですが、
相変わらず殴り書き&箇条書きのメモのみなので話がまとまらずですみませんorz
今日は

宝石の美しさは原石で決まる

・・・というお話を書こうと思います。
いつもの通り書いているうちに脱線するかと思いますが、ご了承ください(冷汗)

 これはどの宝石にも当てはまりますが、
どんなに大きい石でも、原石時にきれいでないと宝石としてきれいではないし、
逆に小さくてもきれいなものは宝石としてカットされた時には
より一層きれいになるということです。
・・・でも、小さすぎるとカットできないし、カットできてもジェムクラスとは言い難いのが微妙ですが・・・

 サファイアの発色は鉄やクロムなどに起因します。
もとは無色透明なのですが、
そこに他の元素が結合する事によって綺麗なブルーやピンク等の色を発します。
また、その結合している割合によって濃くなったり薄くなったり、
透明度が高かったり少々濁ったり・・・と変化していきます。

 ブルーサファイアを例にとると、
一番綺麗だとされているのはカシミール産のブルーサファイアだそうです。
この地域のサファイアの別名は

コーンフラワーサファイア

と呼ばれています。
よく見かける藍色のサファイアとはまた違った雰囲気の
優しくて澄んだブルーなのですが、
矢車草(コーンフラワー)の花の色に似ているところから名づけられました。

 このカシミール産のサファイアはかなり少なく、
講師の先生もお目にかかった回数は非常に少ない・・・との事です。
そのような事もあり、今回いくつか見たルースの中にも
カシミール産は全くありませんでした。

 他の産地として有名なのは、ミャンマー、スリランカ、タイのカンチャナブリ、
オーストラリア、アフリカ等ですが、
それぞれの地域から産出したサファイアには特徴があります。
それは産出される場所の岩石なのですが、

カシミール:長石質ペグマタイト
ミャンマー:ペグマタイト
スリランカ:広域変成岩
タイ・オーストラリア:アルカリ玄武岩

なのだそうです。

 カシミール産やミャンマーなどのサファイアは大変透明度が高く
綺麗な発色なのですが、
それは産出される場所の岩石、母岩が白いからなのだそうです。
母岩が白いため、成長途中で不純物が混じる確率が低いので
綺麗なサファイアが出来上がるのだそうです。

 スリランカも比較的きれいな方ですが、
広域変成岩と呼ばれる様々な岩石が混ざった層から算出されるため、
カシミールやミャンマーよりは少々色味が落ち着いた雰囲気です。

 一方タイやオーストラリアはアルカリ玄武岩が母岩なのですが、
玄武岩は灰色っぽいものや、赤~紫色をしている物もあるそうですが、
黒っぽい色のものが一般的です。

 それは鉄などの他の鉱物に起因して発色しているためであって、
その玄武岩を母岩として成長したサファイアは鉄などを取り込んでいる為
透明度があまり高くなく、黒っぽかったり灰色がかって輝きのあまりない石になるそうです。
・・・たしかに、見比べてみたらオーストラリアやタイ等のサファイアは
輝きが低く、暗く、濁ったような印象を受けました。

 このように産地が違うと同じブルーサファイアでもかなり特徴が違ってきます。
この事は価格にも影響を及ぼしているようで、
スリランカ産のサファイアの価格を平均値とすると、カシミール産はや
ミャンマー産は高いのですが、
反面タイのカンチャナブリ産やオーストラリア産は低いようです。

 でも、宝石は天然で透明度があり(インクルージョンは肉眼で見えない範囲、傷なし)
純色でカットのきれいなものが高いのが当然なので、
この指数も当然なのかな・・・と思います。

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 そういえば、綺麗というと合成石も非常に綺麗なのですが、
冷静に他の天然の石と見比べると不思議に合成だと分かりますね。
同じカットを施されていても輝きがいま一つですし、何よりも色が不自然に見えます。
我が家にもコバルトガラスがありますが、
じっくり眺めていると漠然とながらも”本物とは何かが違うな・・・”と感じます。

 ・・・結構大きいので、これが本物なら非常にうれしいのですが・・・^^;ゞ

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